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最高速310キロを安定して叩き出す驚異の戦闘能力
GT-Rフリークが望んだストリート最強スペック!
かつては湾岸を、そしてその後はサーキットを楽しめるようにモディファイが施されたBNR34。OPTION本誌の最高速企画に登場し、実測315.8km/hをマークした実績を持つチューンドだ。
実はその計測の際、計測機のトラブルにより6本もの連続アタックを行なったのだが、その全てで310km/hオーバーを達成。高い安定性と耐久性を見せつけたのだ。
搭載されるRB26DETTエンジンは腰下には手を入れず、GT2530タービンとHKSのステップ1ハイカム(IN&EX264度 8.7mmリフト)を組み合わせたピックアップ重視の仕様。さらにニスモ製サージタンク、ブリッツ大容量インタークーラーで冷却系も強化。
アクチュエーター式のGT2530ツインというタービンチョイスの理由は、幅広いパワーバンドとレスポンスを実現するため。これをパワーFC(エアフロ制御)とブリッツSBC(ブーストコントローラー)で掌握することで、600psを安定発揮させる。
RB26DETTらしい高周波サウンドが魅力のエキゾーストパートは、76.3φのHKSフロントパイプ→HKSハイパワーマフラーという組み合わせだ。
足回りはオーリンズPCV車高調(F10kg/mm R8kg/mm)を軸に構築。ホイールは以前乗っていたBCNR33から引き継いだというニスモのLMGT1(10J)で、タイヤはフロントにポテンザRE11(265/35-18)を、リヤにネオバ(265/35-18)をそれぞれ組み合わせている。ファイナルギヤは純正の3.545だ。
ブレーキチューンも徹底。フロントにブレンボのモノブロック6キャリパー+Rdd355mmローターを、リヤにF360モデナのスモールピストン4ポットキャリパー+Rdd343mmローターをセットし、圧倒的なストッピングパワーを手にしている。
シンプルにまとめられたコクピット周り。パワーFCのコマンダーを追加メーター的にマウントし、ダッシュ上にSBC-iカラーを設置。メインメーターはニスモのフルスケールを導入している。
”GT2530ツイン+ハイカム”仕様は、無理せず600psが狙えるということで人気を博した定番メニューだが、200マイルに迫る戦闘力の高さは驚異の一言。第二世代GT-Rのチューニング適応度の高さを再認識させてくれた1台だ。