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軽ボディに380馬力の13B-Tエンジンを換装!
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ここまでやっていながらも完全合法仕様なんです
13B-Tロータリーエンジンを換装した魔改造カプチーノの登場だ。FC3S乗りのオーナーが描いた「小さくて速いクルマに乗りたい」という夢を叶えるべく、名門“アートエンジン”が苦心の末に作り上げた大作。細部を見ていこう。
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13Bロータリーエンジンはコンパクトな設計だが、相手は軽自動車だ。どうやってもターボ周辺がストラットタワーと干渉するため、タービンをエンジン前方へと追いやってスペースを確保。こうして何とか換装できたものの、各部のクリアランスは場所によってはミリ単位だ。そこでマウント部はリジットとし、パワートレインの揺れをシャットアウトしている。
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エキゾースト環境はメイン60φのフルワンオフ仕様となる。本当は80φくらいのメインパイプ径を使いたかったそうだが、スペースやロードクリアランスを考えるとこのサイズが限界だったそう。
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重要なマネージメントは、FC3Sのエンジンハーネスに引き直した上でアペックスのパワーFCで掌握。最高出力は、純正改ハイフロータービンにブースト1.25キロをかけて380psを発生させている。
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コクピットはノーマル然とした仕上がりで、とてもロータリーエンジン搭載の魔改造スペックとは思えない。こうしたギャップも非常に魅力的だ。
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カプチーノオーナー以外は気づかないだろうが、メインメーターはタコのみFC3S用の12000rpmスケールが移植されている。
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エンジンの換装に合わせて、ミッションもFC3Sの5速へとスイッチ。フロアトンネルのスペースはギリギリだったが、小加工で搭載できたそう。なお、ミッションオイルの交換はフロアトンネルに設けたサービスホールを使って室内から行なうという。
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オープンボディに380psのエンジンを搭載するということで、ダッシュボード逃げタイプのロールケージをインストール。剛性アップはもちろん、万が一の事態に備えた安全装備だ。
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デフはS14シルビアNA用のR180を移植し、ファイナルは4.1をセット。タイヤ外径まで含めて13B-Tにギヤ比が合うようセッティングされているのだ。
足回りはRG車高調を軸に構築。暫定ながら、フロントヘビーを補うためにフロントには16kg/mmと硬め、リヤにはトラクション重視で6kg/mmと柔らかめのスプリングを組んでいる。
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エクステリアは、片側50mmワイドのオーバーフェンダーを与えてタイヤ幅を拡大。ボンネットにはインタークーラー用のインレットダクトを追加、リヤにはダウンフォース増強を目的としたGTウイングも装備する。
ここまでの仕様ながら、各部の作りは保安基準にしっかりと適合させ、白ナンバー仕様(普通乗用車)として公認を受けた合法チューンドなのだから恐れ入る。
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この魔改造カプチーノの破壊力は凄まじく「横Gの掛かった状態でアクセルを踏むと、もうどこに飛んでいくか分かりません。加速は“クルマよりエンジンだけ先に走っていっちゃいそうな感じ”です(笑)」とオーナー。まさに乗り手を選ぶ、本物のジャジャ馬というわけだ…。(OPTION2誌2013年1月号より抜粋)