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プエルトリコ産のチューブフレーム仕様RX-3
日本の老舗トップフューエルがメンテナンスを担当!
このRX-3(S124A)は、プエルトリコで誕生したチューンドロータリーだ。というのも、カリブ海に位置するプエルトリコはロータリーエンジンマニアが非常に多い上、過激なドラッグレースが盛んな国でもある。400mを6秒台で走破する13Bチューンドが、10台以上存在するというほどだ。
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そんな、プエルトリコのチューンドロータリーに興味と憧れを持ったオーナーは、現地で7秒1のタイムをマークしたドラッグスペシャルを輸入。以降は、ゼロヨン&ロータリーの名門“トップフューエルレーシング”で整備やメンテナンスを行なっている。
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心臓部はFC3Sの13B-Tがベース。ポート形状は、サイドポートにペリフェラルポートを組み合わせたクロスポート仕様だ。アンチノック性の高いアルコールを燃料としているため、インタークーラーは装備していない。1000psオーバーも可能なスペックだが、現状では600ps近辺でセットアップを進めている最中とのこと。
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独特のポーテッドシュラウドを持つタービンは、ボルグワーナー製をベースとしたスペシャル。風量的にはブースト3.0キロオーバーで1300psを狙えるものだという。
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スロットルやインマニはクロスポート&4バレルスロットルに合わせた専用品で、ハイパワー車両では定番のセットアップだ。
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元々はマイクロテックのMT124というECUで制御されていたが、トップフューエルレーシングで使い慣れたモーテックのM800に変更。これで綿密なアイドリング制御を行なっている。
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点火系には日本でもお馴染みのMSD製DIS-2をインストール。強力なマルチスパークシステムによって、高回転時の失火をシャットアウトする。
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ミッションはアメリカGフォース社のGF2000Vゲートミッションを装備。今後はジェリコのエアシフターにアップデート予定とのことだ。
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ボディはチューブフレーム化され、リヤは9インチ(ホーシング)のナローデフを搭載。サスペンションはコニのドラッグスペシャルを奢る。MAX1000psの超出力を受け止めるためのメイキングだ。
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フェンダー内側まで被った、大径のフュージャードラッグスリックが大迫力のルックスを演出。エクステリアはルーフまで含めてFRPで製作されたもので、オリジナルのRX-3のパーツはテールランプとエンブレム程度ではないかと推測される。
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ヘッドライトはエアブラシで描かれたもの。車重は約700kgと、レースマシンだけに各部の軽量化は徹底されている。
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ウイリーバーは、このマシンが作られた頃のトレンドだった1本足タイプ。ドラッグウイングやブレーキ用シュートなど、激速レースマシンならではの専用装備が盛り込まれる。
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これまで数多くのチューンドを乗りこなしてきたというオーナーだが、ここまでシビアなハイスペック車両の所有は初めて。少しずつマシンの素性を掴みながら、長いスパンでその性能を引き出していきたいと強く語ってくれた。(OPTION2誌2014年12月号より抜粋)
●取材協力:トップフューエルレーシング 埼玉県越谷市東町5-209 TEL:048-935-1913
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トップフューエルレーシング
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