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扱いやすさと耐久性を重視した90馬力セッティング
お買い物からサーキット走行まで対応したマルチ仕様!
チューニングベースとしての素性にいち早く注目し、HA36S型アルトワークスのパフォーマンスアップの先頭を走り続けている“トラスト”。吸排気系はもちろん、車高調、タービンなど、今や無いパーツを探す方が難しいほどの充実ぶりだ。
そんな同社が一貫して拘ってきたのは、合法ストリートスペック。派手なグラフィックが入ったデモカーも実は市販パーツのみで構成されたリアルチューンドなのである。
エンジン本体はノーマルのまま、アップグレードターボやエアクリーナー、インタークーラーなどの補機類を組み込み、ブースト圧1.2キロを高回転まで保てるようECUセッティング。純正のインジェクター容量ギリギリの約90psを発生させている。
目玉となるタービンは、IHIハイフローを使った「アップグレードターボ(17万6000円)」だ。このハイフロータービンは出力面はもちろんのこと、信頼性が高い純正タービンと同じメーカーであることや、ノーマルハウジング仕様のために「完全ポン付け」が可能などメリットが非常に大きい。風量的には110ps付近まで対応できる能力があるそうだ。
アップグレードターボに合わせて、ブースト圧、燃調、点火時期、バルブタイミングなどをECUチューン(3万3000円)で最適化。電動ファンの作動ポイントまで変えることで、この状態でトラブルなく走れるようセッティングされている。
パワーアップによる熱量の増加は大容量のラジエター(5万1480円)とオイルクーラー(6万1600円)で対策。相乗効果により、サーキット走行を行っても水温および油温は85度前後で安定するそうだ。
エキゾースト環境は第1触媒以降をフルで交換するパワーエクストリームを導入。メイン50φ→出口60φのレイアウトで絞りなしのフルストレート構造を採用する逸品だ。テールエンドのヒートグラデーションが個性を主張する。
足回りは、パフォーマンスダンパーでセットアップ。走りと乗り心地の高バランスが好評の車高調だ。ブラケット部は長穴加工とプレートの組み合わせでキャンバー調整が可能で、スプリングレートはフロント4kg/mm&リヤ3.5kg/mmの設定。
室内はストリート仕様そのもの。ブリッドのセミバケでホールド性を高めた上、GReddyステアリングやシリウスユニファイブーストメーターでドレスアップ済みだ。
「街乗りもサーキットも楽しく走れるバランスを追求してパーツ開発をしています。アップグレードターボとECUは非常に効果的で、車重700キロのアルトワークスの走りに磨きがかかります。ぜひ体感して欲しいパーツですね」とはトラスト渡部さん。
隙のないチューニングメニューでアルトワークスを鍛え上げていくトラスト。愛車をさらなる高みへと引き上げたいと願うなら、トラストのパーツ群を見逃す手はないだろう。
●取材協力:トラスト TEL:0479-77-3000
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