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正解はビート! 全ての機能を活かしつつS2000メーターを移植!
インテリアからエクステリアまで拘りが満載
内装メイクで人気が高いメーター周辺のカスタム。ペイントやLED化、ベゼルリングの追加など、そのアプローチは多岐に渡るが、このPP1型ビートのオーナーは一味違った。
「バイクのような純正3連メーターのデザインが気に入らない!」との理由から、他車種のメーターを使った大規模なモディファイを決意したのである。
選択したメーターは、同じホンダ車であるS2000のデジタル式。ただし、形状が異なるのはもちろん、3気筒エンジンを搭載するビートと4気筒エンジンを搭載するS2000では車速信号などもまるで別物だ。
当然ながら流用には絶対的な知識と技術力が要求されるわけだが、その難関に真正面から取り組み、見事にクリアしたみせたのが、スワップチューニングの名手“プロバイル”だ。
配線を睨めながらコツコツと作業しつつ、いかに純正風にレイアウトできるかまで考えながら内装カスタムを敢行。相当苦労したそうだが、その完成度は素晴らしいの一言。正直言って、内装の画像だけ見たらビートと気づく人は少ないだろう。それほど自然なのだ。
「エンジンをかける時のオープニングセレモニーがたまらない!」とはオーナー。S2000独特のメーターアクションはもちろん、回転数や車速、水温や警告灯などまで全て正常に作動する。
メーターと合わせてS2000のエンジンプッシュスターターも移植。エンジンスタート方法もS2000同様に、キーをイグニッションの位置に回してスタータースイッチを押すという流れだ。
純正風に見えるダッシュボードだが、ノーマルはトレイっぽい形状になっていてS2000メーターと組み合わせとバランスが悪い。そこでダッシュボードの形状をリメイクして、部分的にバックスキンを貼り込んでいる。ちなみに、内装に関して純正部分はほとんど残っていないそうだ。
そんなオンリーワンのコクピットを有するビートの外装は、USレーシングのフロントバンパーやコージーライツのリヤバンパー、無限のサイドステップなどできっちりとコーディネイト。内外装スキなく手が入れられているわけだ。
リヤは、RSマッハ製ハードトップを加工して、NSXのようにハッチ部分からエンジンルームが見えるように改造。もちろん開閉も可能だ。元々、レース用部品のためエンジンルームとコクピットの仕切りはないが、快適性と見た目も考慮して隔壁を追加している。エンジン本体は吸排気のライトチューン仕様となる。
オーナーいわく「完成度が高すぎてミーティングでも気づいてもらえないのが悩み」とのことだが、ビート乗りからしたら垂涎モノの究極インテリアだろう。ともあれ、不可能を可能にするプロバイルの技術力には感服だ。
●取材協力:プロバイル 兵庫県佐用郡佐用町宗行41-2 TEL:0790-83-2238
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