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ニスフェスト(NISSFEST)2023潜入レポート Part.2
カリフォルニア州のアーウィンデール・スピードウェイで開催された日産&インフィニティ・オンリーのイベント「NISSFEST(ニスフェスト)」。ダットサン時代の旧車も対象だが、どちらかと言えばZ33〜RZ34型のZ、V35〜V37型のインフィニティG/Qといった比較的新しめのモデルが多く集まるイベントだ。スーパーチャージャーを搭載したパフォーマンスチューンあり、エアサスを組んだスタンス系ありと、個性豊かな参加車をピックアップ!
STILLENはRZ34の吸気パーツを開発中!?
名門“STILLEN”は、各種パーツを開発中と思しきRZ34のデモカーを展示。実車のVR30DDTTにはプロトタイプのインテークマニホールドが取り付けられており、「乞うご期待!」感がプンプン。現状ではエキゾーストは商品化されているものの、吸気系パーツはまだ商品化には至っていない模様だ。
Socal Gだって負けてない!
Zオーナーが所属するSocal Zにタメをはるグループが「Socal G(ソーキャルジー)」。発音もほぼ同じなのでややこしいが、こちらは歴代のインフィニティGおよびQのオーナーが集まるチームだ。ブースに飾られた車両は、パンデムとR31ハウスのコラボ商品という立ち位置のワイドボディを装着したインフィニティQ60。実はアメリカでも2022年を最後に生産を終了しており、現行モデルではなくなってしまった。生産台数もそれほど多いわけではないが、中古の価格がこなれてくれば、こうしたカスタマイズは今後増えていくかも!?
G35クーペもNISSFESTの一大勢力
V35型スカイラインは、アメリカではセダン/クーペともに「インフィニティG35」として販売されていた。そのうちG35クーペはNISSFESTでよく見かける人気車種のひとつだ。この車両のようにエゲツない出面のワイドボディ仕様も人気で、エンジンルームはインテークのサージタンクをポリッシュするのが定番カスタマイズだ。深リムも自ずとリムそのものが目立つので、こうしたポリッシュのリバースリムを取り入れるオーナーも多い。
アメリカンV8換装のバッグドG35クーペ
エンジンを5.7LのLSX型V8にスワップした上、Boost DistrictのLSAスーパーチャージャーを搭載するG35クーペ。燃料にE85も使用できるフレックスフューエル化を行い、インジェクターの吐出量も増量。さらにウォーターメタノールインジェクションやナイトラスキットまで使用し、ホーリーのプラグインECUであるターミネーターXで制御を行うという、ドーピングにドーピングを重ねたぶっ飛びっぷりである。
ワイドフェンダーを備え、エアサスで車高を落とし、ショーもしくはドラッグレースの用途別にホイールとタイヤを履き替え。この日のNISSFESTはドラッグストリップでの自由走行も可能だったためリヤにフージャーのスリックを履くが、置きのイベント専用にフロント11.5-21、リヤ12.5-15の19インチ3ピースホイールも用意してある。
ジュークNISMOをファインチューン
NISSFESTの会場でちらほら見られる参加車両が、こちらジュークNISMO RS。この車両はカーボンボンネットやInjenのインテークパーツなどを使用しているが、調べてみると吸排気系や足回りなど、アフターパーツの設定も割と用意されている。
ブレーキキャリパーは本来赤く塗っただけの仕様となるが、こちらは純正流用と思われる対向4ポットキャリパーとドリルドローターにアップグレードされていた。ホイールはレイズのgramLIGHTS 57CR 2324 LIMITED。
希少なZ32コンバーチブルをワイドボディ化
アメリカのイベントでも、見かける機会はさほど多くない300ZX(Z32)のコンバーチブル。こちらはSTILLENのフロントバンパーを備える他、メタルシートから製作されたワンオフのワイドフェンダーを装備。リヤスポイラーとサイドスカート、チルトアップ機構付きのボンネットもカスタムメイドだ。
パッと見は分からないが、格納されたコンバーチブルトップのカバーもカーボンで製作されている。ホイールはフェンダーに合わせてリムがフロント9.5、リヤ13.0までワイド化された19インチのボルクレーシングSFチャレンジを装着。
Part.3へ続く
PHOTO:Akio HIRANO/TEXT:Hideo KOBAYASHI