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ユーザーに提案できる現実的なハイスペックを目指して
快適仕様で筑波を1分フラットの実力!
ストリートスペックとして、エアコンやオーディオなどの快適装備はそのままに、サーキットでのタイムアタックを重ねているパンスピードのFD3S。
ユーザーにも全く同じ内容のチューニングをパッケージ的に提供できるよう、突出したスペシャルメニューは行なっていないのが特徴だ。

エンジン本体には耐久性重視のサイドポート拡大加工を施し、アペックスシールも耐ブースト性が高いオリジナル3ピースを採用している。
制御系はLINKのG4+。吸気温や水温をベースにしたフェイルセーフ機能も取り入れられており、トラブルのリスクを最小限に抑えたまま、サーキットの連続周回を楽しめる仕様となっている。

組み合わされるタービンはHKSのTO4Z。このビッグシングルに1.1キロのブースト圧をかけて、470ps/52.0kgmものパワーを発生させている。

エキゾースト環境は、HKSのEXマニからスポーツ触媒を経て、メインパイプ径80φのパンスピードオールステンレススポーツマフラーへと繋がる合法のレイアウトだ。

足回りは、ザックスベースのパンスピード車高調(F18kg/mm R20kg/mm)でセットアップ。アームはトーコン以外は全て純正だが、全ブッシュをオリジナルのウレタンに打ち替えているのがポイント。

ピロのようにボディに振動が伝わりにくいため快適性も高く、ゴムブッシュよりもヨレが少ないのであらゆるシチュエーションでしっかりとした接地感が生まれるのだ。LSDはATSのカーボン2WAYを奢る。

前後295/30R18サイズのディレッツァZIIIを収めるために、エクステリアはパンスピードオリジナルのワイドボディキットでフル武装。この仕様で唯一保安基準に適合しないGTウイングやカナードは、サーキット場のみで装備するクローズド専用だ。

こうしてメイキングが進められたユーザーライクなFD3Sは、気温33度超かつ路温56度という過酷な環境下で1分0秒477(筑波サーキット)をアッサリとマーク。ロータリーチューンドの特性を知り尽くした老舗ならではの技術力が光る1台だ。
●取材協力:パンスピード 埼玉県蓮田市関山2-7-8 TEL:048-764-2040
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