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創業の原点であるTC16型エンジンに新たな息吹を吹き込む
至宝のエンジンを積んだPB110サニーエクセレントが完成!
来たる2023年、創業50周年を迎えるOS技研。そのメモリアルイヤーに向けて、社員有志のアイディアでスタートしたのが創業の起源であるオリジナルエンジン“TC16”を搭載したマシンの製作だ。
TC16とは、シングルカムのL18ユニットをベースにOS技研オリジナルのツインカム4バルブヘッドを組み合わせたオリジナルエンジンの名称。スペックはL18ノーマル(シングルカム+吸排気ターンフロー式)の115ps/15.5kgmから、なんと205ps/20kgmまで向上。
それ以上に驚くべきは、VTECのような可変カム機構に頼ることなくレブリミット9000rpmを達成したことだ。シングルカム+ターンフロー式だと、例え耐久性を犠牲にしてもレブリミットは8500rpmというのが未だにL18チューンの常識だから、TC16が与えた衝撃は大きかったわけだ。
プロジェクト車両のPB110サニーエクセレントにはすでにTC16エンジンが搭載され、間もなくシェイクダウンが行われる予定。ターゲットは、2022年シーズンのJCCA(日本クラシックカー協会)F-RACEとのことだ。
ちなみに、テスト仕様の腰下はL18ブロック仕様となっているが、レース参戦時はレギュレーションに沿ったL14ブロック仕様へと変更する段取りとなっている。
富士スピードウェイJCCAクラスのレコードを保持しているOS技研。そんな彼らの新プロジェクトには期待が高まるばかりだ。
●取材協力:オーエス技研 岡山県岡山市中区沖元464 TEL:086-277-6609
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