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半焼から復活を遂げた思い出のBNR32と共に
心臓部は2.8L+GT-RSツインターボで700馬力を発揮!
この美しいBNR32はチューニングショップ“アクティブ”坂本代表の愛車だ。
ユーズドカーショップを開業するためにクルマ遊びの趣味を封印し、我慢し続け、開業4年目に念願のBNR32を中古で購入。子供の幼稚園の送り迎えに活躍したことや、サーキットで半焼して諦めきれず直したことなど、様々な思い出が詰まっているそうだ。
GT-Rを専門に扱うプロの目から見れば、決して良いコンディションとは言えないが、メンテナンスとチューニングを絶え間なく繰り返しながら延命させている。仕事柄、程度の良い個体が手に入ることも少なくないが、やはり自分の愛車はコイツ、手放す気にはなれないという。
20年以上をかけて育て上げた愛機は、ストリートチューンドの最高峰と言っても過言ではない仕様だ。
日常使用に支障ない範囲でイジっている…と言うが、エンジンはHKSの2.8Lキット(ステップ2)で腰下を鍛え上げた2.8L仕様。ヘッドもナプレックのハイレスポンスキットに東名パワードの260度ハイカムを組み合わせ、高回転域のパワー追従性を高める。
ここに組み合わせるタービンはHKSのGT-RSツイン。F-CON Vプロによる綿密な制御で、実測719.5ps/84.5kgmを発揮している。
その他、タービンに繋がるサクションにはチタンパイプを奢り、ハイブースト時の失火対策、高回転時の伸びをもたらすシングルスロットル化など、各部にGT-R専門ショップらしいメイキングが散りばめられているのも特徴的だ。
ミッションにはOS技研のOS-88シーケンシャルドグを搭載。ストリートでの使い勝手も気にならず、むしろいつも気持ち良いシフトが決まって最高とのこと。
足回りはオーリンズDFV車高調を軸にセットアップ。各部アームは調整式、ピボットは全てピロ化されているのはもちろん、サスメンバーも補強を入れた上でリジットマウント化。万能のBNR32を目指したいという言葉に偽りのないスペックだ。
ブレーキはフロントがAPの6ポットキャリパー+Rddの340mmローター、リヤはBNR34ブレンボキャリパーというセット。ハーストのラインロックも備わる。
一方のボディは、元々はシルバーの車体色であったが、自らが経営するアクティブのイメージカラーであるブルー系に2度ほどオールペン。現在の色はキャンディ調の濃紺メタリックにパールを3色使ったオリジナルで、エンジンルームまでしっかりと塗られている。
派手なエアロパーツは避け、ニスモのチビスポイラーを装着した大人のスタイルを構築。フロントフェンダーはオリジナルの純正形状ドライカーボン製を投入している。ボディサイズを変更していないのも拘りだ。
ホイールには、前後にオフセット違いのワークマイスターS1(10.5J×19)をセット。タイヤは265/30-19サイズのアドバンネオバAD08Rだ。ストリートを想定した実用性も確保されているが、車高は見た目優先で低めにセットアップしているとのこと。
オリジナルのアルミロールケージが張り巡らされた室内は、機能美溢れる仕上がりだ。シートはレカロSP-GとSR-ZERO。追加メーターはデフィ(ブースト、水温、油温、油圧、排気温)とオートメーター。
このGT-Rの速さは相当なもので、坂本代表自らのドライブでゼロヨン10秒台、オートポリス2分4秒台と、ステージを問わない俊足ぶりを発揮。一方で、常連達とツーリングに出かけることもあれば、自走でイベントに出向くこともある。まさに、オールラウンド型のスペックで仕上げられているのだ。
「これからもR一筋で頑張ります!」と、愛車の横で元気いっぱいに語る坂本代表。チューナー自身が熱狂的なRフリークだからこそ、真の意味でユーザーの立場に立ったチューニングを提案できる。アクティブというショップの強さの秘密は、そこにあるのかもしれない。
●問い合わせ:ガレージアクティブ 福岡県行橋市大字今井1407-1 TEL:0930-25-4488
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