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ライトチューンでメーター読み300キロが狙える!?
ベテランチューナーが選んだ街乗りスペシャル
過去にOPTION本誌の最高速企画で328km/hを記録し、フェアレディZ(Z32)の最速記録を打ち立てた“レヴォルフェS.A.”創業者の溝田さん。そんなトップスピードジャンキーが、普段の足として使っているアウディRS4アバントが今回の主役だ。
このRS4アバントは2世代前のモデルで、RS4としては2代目にあたるB7系だ。3代目以降は電子化が進んでいるが、この世代までは一般的な6速MT+手引き式サイドブレーキというのも決め手のひとつだったという。
ちなみに、その後の3代目は最高出力を450psまで引き上げた4.2L・V8NAエンジンを搭載するが、ミッションは7速Sトロニックのみ。現行モデルは2.9L・V6ツインターボエンジン+8速ティプトロニックとなる。
エンジン本体はノーマルながら、K&N製エアクリーナーやイグニッションプロダクツ製の強化コイルを導入するなど、メンテナンス+αのチューニングが施される。また、ノーマルだと260km/hでスピードリミッターが介入するということでECUチューンも実施。最高出力は実測440psに達している。
足回りは、スピリットレーシングショックスでワンオフしたオリジナル車高調を軸に構築。スプリングレートはフロント20kg/mm、リヤ14kg/mmという組み合わせ。その他、H&Rのスタビライザーやスーパープロのブッシュ類、リジカラなどを装着し、サーキットから最高速まで楽しめるようにセットアップ済みだ。
RSシリーズと言えば、迫力のあるワイドなフェンダーラインが特徴的。ホイールはあえて純正のままで、タイヤは前後とも255/35R19サイズのミシュランパイロットスポーツS4だ。ツライチにするため、前後とも15mmのスペーサーを装着している。
豪華なレカロ製の専用セミバケットシートが目を引くインテリア。こういったスペシャルパーツが自然に使われているのもRS4の魅力。また、ミッションは6速で、クラッチ関係はザックスのディスクカバーや軽量フライホイールに変更。適度にクロスしたミッションのフィーリングと、エンジン特性のマッチングも抜群とのこと。
エクステリアはほぼノーマルをキープしているが、高速域での安定感が足りなかったためリップスポイラー(メーカー不明)を追加。効果は体感できるレベルとのことだ。
ちなみに、車両の購入金額は約350万円。納車時点で6万kmだった走行距離はすでに12万kmを超えているものの、未だノントラブルだという。
「魅力は、ノーマル+αで十分満足できる戦闘力の高さですね。実際にECUチューンのみとライトな仕様ですが、メーター読みで300km/h出ますし」とは溝田さん。
NAで400psオーバーを発揮するパワーユニットを6速MTで操れるスポーツワゴン。この稀有なパッケージングは、大人の通勤“激速”仕様に最適と言えるだろう。
●取材協力:レヴォルフェ・エス・アー 神奈川県横浜市都筑区池辺町3960 TEL:045-929-6087
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レヴォルフェS.A.
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