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独自理論に基づくリヤサスのセッティングがポイント!
切れ味鋭いコーナリングを実現するファインチューン仕様
「FR車両は、どれも基本的に駆動輪であるリヤのセッティングが重要なんですが、とくにRX-8の場合はマシンセッティングのキモと言っても過言ではない。発表時にリヤサスアームの長さを見て『これは凄いぞ』って期待しましたが、まさにその通りでしたね」と語るのは、ロータリーチューニングの老舗“Rマジック”の大原代表。
そんなRX-8が持って生まれた、天性のコーナリングマシンとしての素質を徹底的に高めることが、このデモカーに与えられた使命だ。
そのため、サスペンションのアーム類は、遊びのないソリッドなピロボールタイプに変更。メンバーのマウントもオリジナルカラーでリジッド化を図っている。リヤのスタビライザーは、ロール剛性のバランスを図るために、ノーマルよりも細くて柔らかいものをチョイスしているのもポイントだ。
そしてオーリンズDFVをベースにした車高調は、トラクション重視のオリジナルセッティング。アイバッハ製のスプリングは、テストを重ねた結果フロント14kg/mm、リヤ15kg/mmの設定だ。
なお、フロントブレーキはRマジックから販売されているエンドレス製のキットを装備。一方のリヤブレーキは、ブレーキング時の姿勢を安定させるべくローター径を純正より13mmサイズアップさせている。
エンジンルームは、一見ノーマル風ながら、しっかりと各部まで手が加えられている。ポート形状は独自のサイドポート拡大加工を行ない、流入空気量を根本からアップ。高効率ラジエターの装着などで冷却チューンも抜かりはない。
インテークには、純正加工ビッグスロットルの他、純正クリーナーボックスに付属のステーで取り付けるエアインテーク“ラムプレッシャーダクト”をインストール。高速走行時の吸入量が大幅に向上するため、燃調を始めとしたECUのリセッティングとセットとなっている。
体感できるほどの効果を発揮するのがプラズマダイレクト“極〜Kiwami〜”(現在はバージョンアップモデルを販売中)。高効率コイルとスプリットファイアー製Vチャージャープラグコードの組み合わせだ。
4本出しのチタンテールエンドが迫力のマフラーは、新基準対応の後期用車検対応“チューンドサイレンサーチタンテール4本出し”。EXマニと150セル触媒内蔵のサイレントスポーツキャタライザーとの組み合わせで排気効率を引き上げている。
オリジナルエアロは、サーキットテストやタイムアタックで性能を磨き上げた形状。ダウンフォースと空気抵抗、クーリング性能などハードな走りで必要となる要素を兼ね備えている。
アイラインやLEDイカリングなどドレスアップ系パーツも各種ラインナップしており、好みに合わせた個性的なRX-8に仕上げることができる。
ホイールはレイズのVR.G2(F9.5J×18+35 R9.5J×18+43)、タイヤにはフェデラル595RS-R(FR265/35R18)を組む。
「RX-8が持つコーナリングマシンとしての素質は、FD3Sよりも遥かに高いレベルにあります」と、マシンとしてのポテンシャルを高く評価する大原代表。そんな優れた素材を味わい尽くすためのパーツラインナップは、全エイト乗り必見だ。
●取材協力:アールマジック 神奈川県相模原市中央区田名3530-1 TEL:042-764-7077
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