「加速フィールはジェット機並み!?」オートマGR86改スーチャー仕様の制御介入問題を解決！

公開日 2024/09/09
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著者 weboption

街乗りでも超スムーズな走り！

GR86ストリート快速仕様が完成！

『全自動』の快適さの実現をコンセプトに、GR86ではATのベース車両をデモカーにチューニングを進めている岩手県の“クルマドーカスタムファクトリー”。先代ZC6のデモカーメイクではターボ化したMTで、車検対応仕様のまま筑波1分1秒台をマークする技術力の高さを見せていたが、今回紹介するGR86はHKSのキットをベースにしスーパーチャージド化を敢行。その攻略がひと段落したという。

「ドライバーが自分で回転数を合わせられるMTと違い、ATはコンピューターの制御が入ってしまうことによって、スーパーチャージャーを装着しても低回転域はトルク感がないままただ回るだけ、デチューンのような形になってしまっていたんです」とは代表の山田さん。

しかも、これは従来のチューニングとしては、セオリー通りのトルク&パワーが出やすいセッティングを行った場合に顕著だった。解決のために必要だったのは、徹底的な街乗りでの実走テスト。速度域、アクセル開度、ギヤといった条件別に、どのタイミングでどのような制御が入るのかを逐一データ化し、余計な介入が起こらない範囲でスーチャーの性能を引き出すセッティングの構築には相当な苦労があったそうだ。

また、ノーマル比で大口径となるオリジナルリストリクターを採用したことにより、ピーク付近で発生するエンジンチェックランプの点灯といったトラブルも未然に避けられることができたという。

そして、今回見事その攻略に成功したクルマドーが始めたのが、サブコンのHKS・F-CON iSにAT＋スーパーチャージャー用の点火・燃調マップを加えたオリジナルデータ版の販売だ。

さらに、ノーマルインジェクター＆燃料ポンプのままよりハイパワーを目指せる燃圧アップレギュレーターとのセットも用意。

その実力は、ノーマルエンジンのままシャシダイ計測で318psを発揮するほどで、スーパーチャージャーゆえに特性も非常に素直。「2.4Lをさらに大排気量化した感じで、トルク感はみなさん乗られてびっくりします。スタートからずっと背中を押し付けられるような、飛行機の離陸をイメージしてもらうのが良いかも！」とATの普段乗りが不便なく、さらに楽しくなるような仕上がりになっている。