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オーダーメイドで作り上げられた2ドア&ワイドボディ!
エンジンは510馬力の13B-REWシングルターボ仕様
東京オートサロン2018のRE雨宮ブースに出展された2ドアRX-8の登場だ。実はこのマシン、元々オーナーである“DAISUKE”さんがRE雨宮でエンジンチューンの相談をしているうちに「ボディまで理想型にしてしまおう!」と、スケールアップしたことが誕生の経緯だったりする。
ボディメイクにあたってDAISUKEさんが手に入れたかったのは、RE雨宮がFD3S用に開発したボディキット“スーパーグレッディ3”のフロントマスク。さらに、ワイドボディ化することで究極のスタイルを追求していった。
「基本的にスーパーグレッディ3のフロントマスクと、フェンダー周りにはカーボンを使ってGTカーのようなダクトを開けて欲しい…というオーダー以外は、雨さんにお任せで作ってもらいました」とDAISUKEさん。
雨さんもそのオーダーを汲み取り、オーバーフェンダーはグレッディ3の基本形状を踏襲しつつ、ドア側の部分にエア抜きのダクトを開けてカーボンを使用して板状の柱を製作。リヤセクションはリヤドアをスムージングし、フロントの造形にマッチした30mmワイドのフェンダーを組み込むことで唯一無二のクーペスタイルを実現した。
2ドア化にあたっては、観音開きのドアパネルをスムージングしただけでは違和感が生まれるため、上部をカーボンパネルでブラックアウト。また、リヤフェンダーの後端はやや高い位置でカットされ、ダクトの奥に網の目を仕込むことでタイヤが直接見えないよう配慮。こうした丁寧で細かな処理こそ、RE雨宮クオリティの真骨頂とも言える。
エンジンは13B-MSPではなく、FD3Sの13B-REWに変更した上でサイドポート拡大加工を実施。アペックスシールには1ピースのセラミックを奢る。そこにワンオフEXマニを介してGTW3884Rタービンを組み合わせ、約510psもの出力を発揮している。
下向きのテールエンドが特徴のマフラーはRE雨宮のチタンドルフィンテール(ワンオフ)、心地良いロータリーサウンドが魅力だ。
ストリート然とした室内だが、2シーター化(公認)しているためシートは左右ともブリッドのフルバケをセット。純正ナビ位置にはAIMのデジタルメーターをインストールして車両情報を管理する。エアコンはもちろん効きまくりで、サイバーナビも搭載されている。
サスペンションはDG-5の雨宮スペックを軸に構築。コンケイブが美しいホイールは、18インチのエンケイRS05RR(F10J+30 R10.5J+15)だ。増大したパワーに合わせてブレーキチューンも徹底。フロントにエンドレスのモノブロックキャリパー(6ポッド+345mmローター)をセットし、リヤも同社のスリットローターを組み込んでいる。
オーナーの想いとRE雨宮の技術力が組み合わさって誕生した、唯一無二のロータリースポーツ。オートサロン出展時と変わらない輝きを放つボディを見れば、DAISUKEさんの2シーターRX-8に対するが愛情が分かるというものだ。(OPTION CARAVANより抜粋)