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DC2インテグラタイプRの極上USDM仕様!
ストリートコンセプトを維持しながらレーシングテイストをアピール
USDMについて「USのテイストが楽しめたらそれで良い。細かい定義なんてないんですよ」と解説するのは“タクティカルアート”の坪内さん。基本的にはシンプルで絶妙なバランスを保つことが求められる。
そんなセンスや価値観が存分に反映されるのが例えばエンジンメイク。不要な配線を整理するワイヤータック、肉抜き穴や溶接痕を埋めるシェイブドベイなど、スタイリングの一環としてエンジンルームをシンプルに魅せる手法が確立され、専門用語も多数存在する。
また、ボディカラーも個性をアピールする重要なツールと位置付けるが、奇をてらいすぎてバランスを崩し、かえって個性を喪失しているユーザーも少なくない。「シンプルに好きな色、自分のセンスにフィットしたカラーを選ぶべき」というのが坪内さんの見解。しっかりとヒアリングを行い、オーナーの要望を取り入れながら、最新のトレンドを反映したアレンジを提案しているという。
そうしたタクティカルアートの思想が強く反映されたマシンが、このDC2インテグラタイプRだ。
エンジンのB18Cはノーマルだが、不要な配線やブラケットなどを徹底的に排除。インテークシステムをワンオフで製作し、メカニカルなイメージを強調している。
エンジンマウントはイノベイティブ製の強化で、硬度の設定やカラーバリエーションが豊富なため、アメリカでは人気のあるアイテムとのことだ。
なにより強烈なのがインテリアだ。セーフティ21製をベースに、クロスバーやサイドバー、ガゼット補強を追加したロールバーがハードに組み込まれている。その一方で内装は残し、ストリートテイストとレーシングルックの共存に強く拘っているのだ。
エクステリアはボンネットやリヤハッチにはカーボンパーツを組み込むが、それにフィットするボディカラーとしてオリジナルのガンメタを調合。下回りを覗くと、ファンクション7のロワアームとメンバーブレスのビジュアルに圧倒される。もちろんこれらはドレスアップパーツなどではなく、A7075材を使用し、強度と軽さも突出している高機能パーツだ。
組み合わせるホイールは、クラシカルな意匠ながら大胆なコンケイブが注目を集めるCCWクラシック。フルポリッシュが標準だが、ディスクはマットブラック、リムはグロスブラックでペイント済みだ。
USDMという枠の中で、魅せる要素を徹底追及したインテグラタイプR。トータルフォルムは非常にシンプルな印象だが、その実はタクティカルアートの高いセンスで計算されたコンプリートスペックというわけだ。
●取材協力:タクティカルアート 大阪府摂津市鳥飼中2-1-82 TEL:072-628-8806
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