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一世を風靡した名作の現代版
現代の技術により圧倒的な高性能とレトロなスタイルを両立!
1977年に国内初の鍛造3ピースホイールとして誕生した、“ウェッズ”のレーシングフォージ。かつて、レースシーンを筆頭に大流行した名作ホイールが、基本的なコンセプトやデザインはそのままに、現代流にブラッシュアップして待望の復刻を遂げたのだ。
もちろん、初代と同様に鍛造製法を採用して軽量&高剛性を追求。さらに、ディスク形状は4本スポークの「N」と、ディッシュタイプの「F」を設定するなど、レーシングフォージに欠かせない要素は継承している。
とはいえ、素材や製法は当時とは異なる。ディスクは初代の3000t金型プレスから、より剛性の高いT6061鍛造素材からマシニングにて削り出す手法へとチェンジ。一方のリム部分も、ローラーで圧延することで鍛造に近い強度と軽さを実現する最新のスピニングリム製法を採用している。
ただし、当時よりホイールの強度に関する基準が厳しくなっているため、13インチは公道使用不可の競技専用モデルとして軽量化を実現。14インチと15インチは公道走行が可能なJWL、VIA基準と、より厳しいウェッズ独自の基準をクリアする中での軽量化を行なっている。
画像のディスクはNモデルで、レッドアルマイトが施された「NR」。アルミ素材の質感を活かした鮮やかなアルマイトレッドは、赤いボディのクルマとのマッチングが良い。
ディスクの意匠はオリジナルを継承しつつ、当時はできなかったマシニングによる鍛造削り出し製法を採用。プレス鍛造とは違い、デザインのエッジが鋭くなり、美しい切削跡が残る今風の仕上がりになっている。
14インチと15インチはJWL、VIAの基準を満たしているため公道走行が可能。15インチの発売が遅れているのは、同基準はクリアしているものの、社内基準をギリギリ満たしていなかったため、作り直して間もなく発売予定だ。
ピアスボルトや台座の形状もオリジナルと同じ形状に拘っているのはもちろん、その個数や間隔まで徹底的に再現。当時は存在しなかった15インチは、その大きさに応じて数を増やし、違和感なく見えるように仕上げている。
レーシングナットにもウェッズの拘りは注入されている。撮影車両に装着されているL60は、スーパー耐久に参戦するゼッケン18番のWedsSportGR86でテストを実施し、作業性や耐久性を徹底追求した逸品。ナットの先端部を細くして工具が正しく入るようにするなど、考え抜かれた形状となっている。
こちらは、ディッシュタイプ/ゴールドのFG。レーシングフォージはこのディッシュタイプと4本スポークの2種類がある。14&15インチのFGは公道走行も可能だ。なお間もなく発売される14インチのサイズは、7.0J~11.0Jまでを設定。旧車のツライチを狙う攻めたリム幅とインセットが特徴となる。
今回、ガレージ19のデモカーであるAE85が装着するレーシングフォージは、前後ともに7.5J×14マイナス1というサイズ。タイヤは引っ張り気味に組み合わせた185/60R14のアドバンネオバAD09で、AE86&AE85に最高のマッチングを見せ付けている。
これらのクルマが現役だった当時のホイールデザインはそのままに、マシニング切削で描かれた最新ディテールのコントラストがなんとも言えない魅力。旧車のために最新技術で復刻した高性能ホイールという、温故知新な組み合わせが面白い。
製品仕様
Weds RACING FORG
13×8.0J〜9.0J:9万3500円〜9万6800円
14×7.0J〜11.0J:価格未定
15×6.0J〜11.0J:価格未定
●問い合わせ:ウェッズ TEL:03-5753-8201
【関連リンク】
ウェッズ
http://wedssport.jp