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家族を説得しながらチューニングを邁進!?
心臓部はRB26改GT2530ツインターボ仕様!
“7th(セブンス)”などの通称で呼ばれたR31スカイラインが登場したのは1985年。RBエンジンの初搭載や4WSシステム、オートスポイラーの採用などの最先端技術をふんだんに投入していたことは有名だ。また、それまでのスカイラインに比べ、車格を上げてラグジュアリー色が強まったため、当初はスポーツカーとしての認識が低かった。
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しかし、発売から2年後の昭和62年8月、グループAのホモロゲーションモデルとして、ステンエキマニやTO4ハイブリッドタービンを採用したGTS-Rが登場すると状況が一変。走り屋人気が急上昇したのである。いつの時代も、スカイラインにユーザーが求めるイメージはレースでの活躍なのかもしれない。
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ここで紹介する車両は、そんなR31スカイラインに憧れたオーナーが、愛情を注ぎ込みながら時間をかけて育てた相棒だ。
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エンジンはRB26DETTに換装。腰下はピストン&コンロッドを強化し、ヘッドには272度のハイカムを投入。8500rpmまでストレスなく回るエンジンを目指した。組み合わせるタービンは、RB26とマッチングの良いGT2530ツイン。HKS F-CON Vプロ(Dジェトロ制御)による綿密なマネージメントによってトルクフルな600psに仕上がっている。
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ミッションはOS技研のECR33用5速クロスを組み込みんだ上、ファイナルギヤを3.7でセット。高速走行からゼロヨンまで幅広く楽しめるギヤ比設定だ。
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ブレーキはフロントがGT-Rブレンボ、リヤもBCNR33用2ポットキャリパーを流用して強化済みだ。
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通勤や家族サービスにも活用し、ほぼ毎日使用することから快適装備も充実。デフィのリンクメーターに加え、HDDナビゲーションやETCなどもインストール。ボディ剛性が低いことから、6点式のロールケージも装備している。
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「奥さんや子供が乗っても飽きないようにHDDナビや、助手席に追加モニターを装着してます。実は、家族の理解を得ながらチューニングを進めるのがチューニングの大きなハードルなんです(笑)」と、所帯持ちならではの苦悩を語るオーナー。それでも手放そうとしないあたり、R31に対するオーナーの深い愛情が感じられるというものだ。