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RX-7コンプリートフォルム「TDC-057スパイダー」
ルーフ750mmダウン&片側35mmワイドで生み出す究極のローフォルム
もはやベース車両であるFD3Sの面影は一切なく、その風貌は欧州スーパースポーツと肩を並べても遜色ない「TDC-057スパイダー」。製作したのは、画期的なカスタムコンプリートをいくつも生み出し、多くのファンを魅了してきたデザイナー庄司多聞(タモンデザイン)だ。
専用設計のヘッドライトを軸としたボディデザインは、FD3S固有のフォルムをより強調させたものとなる。フェンダーは前後35mmワイドの設定で、シャープなキャラクターラインを有するサイドシルエットが、ピュアスポーツらしい力強さを感じさせてくれる。
極めつけはデザイン追求の末に敢行したスパイダー化だ。7.5cmのルーフカットと同時にAピラーとフロントウインドウをチョップドし、究極のワイド&ロースタイルを実現しているのだ。
ヘッドライトは全くの新規でモノコックから製作された逸品。仕上げにはチタンコーティングを施し、車両の雰囲気に合わせた高級感をプラスしている。
ボンネットは純正よりも低くデザインされ、センターダクトはVマウント式のインタークーラーに合せた形状が与えられている。
リヤセクションは、Y34グロリアのテールランプを移植することであえてFD3Sらしさを払拭。もちろん、そのまま移植するのではなくLED化などの加工も施されている。
インテリアはダッシュボードやセンターコンソールなどをカーボンでリメイクし、シートをアルカンターラで張り替え。シート自体はあくまで都会に似合うスーパースポーツをイメージしているため純正を選択しているが、ポジションはローマウント化されている。
スタイリングだけで終わらないのがこのマシンの魅力だ。「デザイン重視でも走れなければ意味がない」という理由から、ボディ各部にルーフカットによって低下するボディ剛性を取り戻す補強を行い、心臓部にも13Bサイドポート+T51Rタービンを組み合わせた450ps超のハイパワーユニットを与えている。
そう、タモンデザインが大胆果敢に挑戦した大作は、れっきとしたリアルチューンドなのだ。
●取材協力:タモンデザイン TEL:0598-37-2266
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