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カスタムカーが集うイベントの一角を20代の若者たちがジャック!
2024年7月28日、石川県産業展示館で行なわれた『北陸カスタムカーショー2024』の一角に86/BRZオーナーが集結。取材に集まってくれた8台は、なんとオーナー全員が20代の若者だった。そんな彼らの情熱が詰まった愛機を見ていこう。
OWNER:ゆかいさん【ZN6】
FRターボで走りの次元を引き上げようと、アルテッツァからのステップアップを決意するも、シルビアなど人気車両が高かったために、T518Zターボキットが装着されていたZN6型86を購入。しかし、フルブーストで走らせた瞬間にクラッチが滑ったことから、一週間後にはショップに入庫。同時に、予定していたワイドボディ化や機械式LSD、フルバケの装着など、理想のドリフト仕様へ一気に突き進んだ。
FRらしさを打ち出すため、前後でリムの深みが異なるヴァリノの5本スポークデザインを使い分け。ワイドボディを活かし、114.3仕様を変換スペーサーで履きこなす。
タイヤが積み込みやすいように、内装まで含めてリヤシートまわりは取り外している。運転席はヘッドガードのスパルタンさに一目惚れして購入したグッドガンだ。
迫力あるスタイリングを放つワイドボディは将来的に狙う400ps仕様を見据えただけでなく、アルテッツァ時代に収集した大量のホイールを有効活用するためのもの。セットアップが決まれば取り組む予定の切れ角アップにもバッチリ対応できるので、一石二鳥どころか一石四鳥と言えるカスタムなのだ。
OWNER:岩井れおさん【ZN6】
幼少期をアメリカで過ごし、カスタムされたアメ車を数多く見ながら育ってきたという岩井さん。ワイドボディとエアサスでワイド&ローなオーラを放つZN6型86は、USシーンを参考に仕上げたものではなく、自然と培われたカスタムセンスから起こる閃きを形にしたものだ。
もちろん、閃きだけではアンバランスな仕上がりとなってしまうため、常にスタイリング全体を俯瞰してコントロール。フロントはVer2、リヤにVer1とロケットバニーで統一したのもデザインの統一感を引き出すため。
「同時に見ることはないから」とリムカラーを左右で変えるなど、閃きを形にして仕上げたオリジナルスタイル。USライクな雰囲気が自然と漂っている。
メッシュをあしらうのではなく、ステッカーボムでアクセント付けしたボンネットダクト。こうした細かなテクニックも全て岩井さんのアイディアを形にしたものだ。
ジワジワと装着率が高まってきているジャッキアップバーだが、純正色仕上げにステッカーをあしらってオリジナリティをプラスする。
ロールスロイスに刺激を受け、インテリアのルーフ部分をスターライトライナーでカスタム。これは、6時間を掛けて完成させた自信作だ。
イベントでアワードを狙っていくのではなく、自分がカッコ良いと満足できる1台を常に目指す自由奔放なオンリーワン。帰国子女ならではのカスタム手法と言えるだろう。
OWNER:まひろさん【ZN6】
免許取得後から180SXやS15、Z33…と、様々なFRスポーツでドリフトを楽しんできたまひろさんは、安くて遊べる1台をコンセプトにお手頃だったZN6型86前期をチョイス。トルセンLSDでも十分ドリフトが楽しめたことから、オリジナリティあるスタイルの構築から取り組んでいる。
チャージスピードのリヤバンパーに合わせて製作したジャッキアップバーが目を引くリヤビュー。アームやエキゾーストマフラーが丸見えとなるため、レーシーさが一気に高まっていく。
エアロパーツは友人から譲ってもらったものだが、妥協なく拘ったのはスタイリングイメージを左右する足元だ。定番のスポーク系では面白くないと考え、往年のVIPシーンを席巻したSSR・ヴィエナディッシュを使って理想の深みをリバレルで実現。ディッシュ×深リムのインパクトで、ヤンチャでレーシーなスタイルを完成させたのだ。
OWNER:阿部さん【ZD8】
BRZの購入を考えていた際、10周年記念の限定モデルが登場すると知り、発売日のオープン前からディーラーでスタンバイしたという阿部さん。足回りやブレーキなど手を加えたい部分は数多いが、スバルブルーとブラックのコンビネーションが一層映えるように熟慮して少しずつオリジナリティを加えている最中だ。
限定ホイールを大切に保管する狙いもあり、5本スポークのコンケイブで足元の存在感を高めるアドバンレーシングTC-4に変更。
インテリアはブルーの光ファイバーを利用したイルミネーションで演出。ナイトシーンが待ち遠しくなるカスタムだ。
なお、アニバーサリーモデルのカッコ良さをさらに高めているのが、ディーラーマンさえ存在を知らなかったSTIのドライカーボンGTウイング(40万円)。「アフターパーツの方が安い」と周囲に反対されたそうだが、高額なGTウイングまでSTIで統一したスタイルは見かけないため自慢のアクセントとなっている。
Part.2へ続く