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各部軽量化で車重1160kgを実現!
全開率を高める熟成フットワーク
アクセルワークに呼応する車体を作るべく軽量化を徹底、さらにフットワークチューンでメカニカルグリップも高められた“アクセルオート”のZD8型BRZ。コンセプトはNAチューンの街乗り&軽量ハンドリング仕様。バランスの取れた軽さで、走りの痛快感を高めることを目指したスペックだ。
心臓部のFA24は、吸排気チューンによって263ps&28㎏mへと仕上げられたNAチューン仕様だ。ZN6用ブラケットを流用してエアコンレスに仕上げるなど、軽量化で実現できる俊敏さの引き出しに取り組んでいる。
コンデンサーレスでクーリング環境が向上したこともあり、セパレート仕様だったオイルクーラーはオイルクーラー内蔵ラジエターへと集約。これにより、フロントオーバーハングで3kgの軽量化を達成した。
バッテリーなどの軽量化はストリートユーザーでも気軽に真似できるメニュー。アクセルオートのBRZが使っているのはメガライフバッテリーだ。
室内は、フロアカーペットだけでなくアンダーコートまで撤去。カーボンドアまで投入したボディはガソリン満タン時で1160kgという軽さを誇る。今後ヒーターコア取り外しなどにもチャレンジする予定だが、安全性を高めるためにロールケージを投入する計画もあるので、1100kg付近が最終目標となるだろう。
足回りは同社のGR86ターボ仕様と同様にSPL製フルアームなどをセット。前後ブレーキにはエンドレスのモノブロック4ポットキャリパーキットが奢られている。
ホイールは前後共に9.5Jプラス45×18インチのTWS T66-F。タイヤはブリヂストンポテンザRE-12D(265/35−18)を履く。
このチューンドをサーキットで試したレーシングドライバーの井入宏之選手は「過給機チューンに比べれば穏やかなNAチューン。とはいえ、パワーがあって車重も軽いから、加速はももちろんハンドリングやブレーキングも軽快でとにかく楽しい。軽量化の恩恵ってつねに感じられるんだよね。熟成された足回りも秀逸で、痛快なハンドリングマシンに仕上がっていたよ。ワインディングを攻めるのも楽しそう」と評価。
クルマの性能を示す際にパワーウエイトレシオが使われるように、軽さは走りの特効薬。NAチューンのリニアさを一層高める軽量パッケージングは、ハンドリングマシンであるGR86/BRZの究極形とも言うべき存在だ。
●問い合わせ:アクセルオート TEL:052-354-2533
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