「平成の戦闘機、それがJZA80だ!」320km/hすら通過点にする先代スープラの魔力

随所に見られる最高速向きの設計

ペントルーフ流JZA80チューニングに迫る!

パワーアップに対して抜群の強度と耐久性を誇る2JZ-GTEを搭載し、組み合わされるミッションはゲトラグ製6速MT。ステージを最高速に限定するなら、最強の1台としてJZA80スープラを推す声は多い。

「排気量3.0Lのエンジンに6速MTと3.2ファイナルを装備。その上、空力的にも優れている。2JZは頑丈な設計で、RB26とは違いノーマルでもメタルヘッドガスケットを採用しているので、ブーストアップはもちろん、タービン交換にも対応できます」とは、最高速チューンを知り尽くした“ペントルーフ”の北林代表。

取材車両は、触媒付きでGTウイングのサイズも規定値内という完全合法仕様。心臓部は、HKSのTO4Zタービンキットが組まれた550ps仕様。腰下ノーマルのまま、そのスペックを許容するところに2JZの凄さがある。コーヨー製アルミラジエター、ブリッツ製インタークーラー&オイルクーラーで冷却対策も万全だ。

前後9.5J×18のボルクレーシングG25にフロント255/35、リヤ275/35サイズのディレッツァDZ102を装着。ブレーキはセルシオキャリパー流用で強化される。エアロはトライアル製を基本に、RIDOX製フロントフェンダーを組み合わせたミックス仕様だ。

リヤゲートに構えるのはサードGTウイングスペックFUJI改。車検対応のサイズながら、高速域での安定性向上にも大きく貢献する。マフラーはステンレス製ワンオフ品で、メインパイプ85φ、テールエンド120φ。

スピードメーター、タコメーターともにTRD製に交換。追加メーターはブリッツレーシングメーターACで、水温/油温/燃圧/排気温/ブースト計が装着される。助手席側にはPLX製A/F計も確認できる。

ちなみに、JZA80は300km/hくらいならばブーストアップ仕様でも狙えるが、この車両は320km/hを確実に超える戦闘力を秘めている。なお、谷田部最高速時代には輸出モデル用3.1ファイナルを流用するショップなども見られたが、最高速の限界値に挑むのでなければ、そこまでの必要性はないと北林さんは考える。

「トルクフルな2JZが引っ張ってくれるので、3.2ファイナルのままでも330km/hくらい出ますからね」とのこと。まさに怪物である。

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●取材協力:ペントルーフ 東京都大田区大森東2-28-2 TEL:03-5493-0840

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