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ノーマルの良さを活かしながら戦闘力アップ!
エアロメーカーのバリスは東京オートサロン2025で数々の新作エアロを発表。FL5シビックタイプRとGRヤリスのバンパー交換タイプARISING-2と、GRヤリスの後期型用としてリップスポイラー追加タイプのARISING-1を開発した。
シビックタイプR FL5 ARISING-2
世界的に高い人気を獲得しているFL5シビックタイプRに向けて、新作エアロを開発したバリス。ノーマルバンパーにスポイラーを追加するタイプの「ARISING-1 EVO」はすでにラインナップ済みだったが、今回はバンパーごと交換する「ARISING-2」を新規に製作した。
フロントバンパーは、バンパー本体とカーボン製のリップスポイラーなどに分けられる4ピース構造を採用。タイプRはノーマルバンパーもなかなか攻めたデザインを採用しているが、ARISING-2はリップの造形美や開口部の広さが際立ち、さらにスポーティマインドを刺激する仕上がりとなっている。
一方、安全運転支援機能のセンサー類も問題なく使える設計としており、バンパー交換に伴って予防安全性を妥協する必要もない。
また、タイプRはノーマルバンパーの裏にブレーキダクトやインタークーラーに風を通す導風板が設けられているのだが、その設計思想を受け継ぐためバリスのフロントバンパーでもちゃんと使えるように設計。ノーマルが持つ性能をスポイルすることなく、さらに空力や冷却性能を高める造形的な工夫も盛り込まれている。今後は後付けオイルクーラーに対応したバージョンも製作する予定だそうだ。
カーボン製のクーリングボンネットとGTウイング、サイドスプリッター、リヤアンダースプリッターなどは既にリリース済み。ボンネットは純正のアルミ製でも9kgと軽量だが、バリスのカーボン+仕様は5.8kgと、さらなる軽量化を実現できる。
GRヤリス ARISING-1 KOUKI
発売から間もない新型GRヤリス用のエアロパーツもさっそく開発! まずはノーマルバンパーを生かす「ARISING-1」としてカーボンのリップスポイラー、その両サイドに設けられるカーボンタービュレーターを製作した。ノーマルバンパーもかなりカッコ良く造形されているので、そこにプラスアルファのドレスアップ要素を付け加えるイメージだ。
「ちょっと意外だった」とバリスの矢萩さんが語ったのがリヤバンパー。前期型と同じだろうと思っていたらマフラー出口の位置など細かい部分が変更となっており、後期型用として新規に作ることとなったのだ。基本デザインは前期型用と共通だが、真ん中にリヤフォグランプを装着することでレーシーな見た目も実現させている。
片側8mmのフェンダートリムやサイドアンダースカート、GTウイング、ボンネットなどは前期型と共通。カーボン製品の成形にはバリスが得意とする真空成形が採用されている。
GRヤリスARISING-2
昨年のオートサロンでプロトタイプが発表されたGRヤリスのフロントバンパーは、リップのデザインの洗練度を増してARISING-2として正式発表。機能的な形状を実現したフロントフェンダーやサイドアンダースカートも新たに開発され、追加設定された。
フロントフォグを備えた前期型のノーマルバンパーをよりワイドに造形したイメージのフロントバンパーには、カーボンのリップスポイラーも装着。シビックタイプR用と同様、ノーマルのセンサー類や冷却ダクトが損なわれない設計も盛り込まれている。
新作されたサイドアンダースカートも空力性能を追求した造形。展示車両はカーボン製を備えるが、より購入しやすいFRP製もラインナップされる。
新作のフロントフェンダーは片側8mmの拡幅に収まるため、車検もそのままでOK。レーシーなカーボンエクステンションも備わる。ちなみに、ホイールはヨコハマの新作であるアドバンレーシングGT BEYOND-R。サイズは9.5J×18だ。
リヤバンパーの造形もプロトタイプから進化し、サイド部分にシュラウドとカーボンエクステンションを追加。前期型は中央にバックランプが備わる仕様となる。
カーボン製のクーリングボンネットも装備。ノーマルのアルミ製ボンネットが6.1kgであるのに対して、こちらは3.9kgとさらなる軽量化を実現する。
●取材協力:バリス TEL:042-689-2939
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