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クラシックカーのネガな部分を払拭!
伝説の名車トヨタ2000GTを現代に蘇らせた傑作モデル
ハコスカやケンメリ、S30Zなど、往年の名車の専門ショップとして長い歴史を持つ“ロッキーオート”。そんな老舗が「憧れだけでは終わらない。誰でも乗れる、買える」をコンセプトに開発したのが、トヨタ2000GTのスーパーレプリカ“ロッキー3000GT”だ。
トヨタ2000GTのテストドライバー、デザインアシスタントを務めた細谷四方洋氏を監修役に迎えて完成させたボディは、現代の公道走行事情に合わせてオリジナルフレームから製作。優雅な曲線を描く外装類は当時の貴重な図面に加え、実車を元に新たに製作した部分も多数にのぼる。
フェンダーミラーやガラスモール、バンパー、ライトグリルなどは本物と同じ素材にてメッキをかけることで当時の質感を損なうことなく再現。熟練の職人により、一台一台を手作りで製作されているのだ。
前ヒンジタイプのボンネットの下に搭載されているのは、3.0L・NAの2JZ-GE。オリジナルのMF10エンジンの1.5倍の排気量により、余裕のある走りを生み出している。新たにレクサスGS純正のエンジンカバーを追加して、見た目の完成度をさらに向上させている。
右フロントフェンダーのサービスホールに収まるのは、旧車ではお馴染みのカンガルーバッグタイプのウォッシャータンク。その奥にはスポーツタイプのエアクリーナーが確認できる。
排気系は等長タイプのエキゾーストマニホールドに、キャブトンタイプのツインセンターマフラーを組み合わせて特徴的なテールスタイルを創出。
ホイールは2000GT定番のマグネシウムホイールのデザインをアルミ削り出しで完全復刻。タイヤサイズは185-65-15。ブレーキにはABSを装備して高い安全性を確保している点も見逃せない。オーナーからの要望に応じて、オプションで16インチホイールも用意されている。
ブラックレザーと木目が美しいウッドのコントラストで仕上げられたインテリア。アナログタイプの7連メーターで旧車らしさを演出しながら、オートエアコンやフットペダル式のサイドブレーキ、パワーステアリング、ステアリングのチルト機構など最新装備との見事な融和を実現しているのだ。
ドアパネルにはパワーウインドウのスイッチを違和感なくインストール。スカッフプレートも新たに製作され、インテリアの完成度がさらに増している。
2000GTに強い憧れを抱くシニア層のクルマ好きが理想とするスタイルで、トラブルの不安なく快適に長距離移動を楽しめる究極のグランドツアラー。今後も足回りをさらに煮詰めるなど、改良のための開発に終わりはないという。
●取材協力:ロッキーオート TEL:0564-66-5488
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ロッキーオート
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