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自然吸気+NOSで目標馬力は1000馬力!
エンジン全長は1メートル超え!?
新たなロータリーエンジン搭載スポーツカーを望む声は根強いが、海外を中心にREチューニングのトレンドとして注目したいのが過激化を続けるマルチローター化だ。
そんな中、A−RF(アニバーサリーレーシングファクトリー)が国内初のチャレンジとして挑んだのが、このビレットサイドハウジングを使った6ローターだ。
その第一報はWEB OPTIONでもお伝えしたが、ついに東京オートサロン2022でユーノスコスモに搭載された状態でお披露目されたのだ。
まさに圧巻というのがピッタリの6ローターエンジンは、なんと全長が1mを超えるというから恐れ入る。
組み込まれたローターは、FC3S輸出用の9.7高圧縮タイプだ。近年、13BのハイコンプNAチューンはRX-8用(圧縮比10:1)の軽量ローターを使うケースが多いのだが、6ローターでの使用にあたっては未知数の部分が多く十分なデータが無いため、今回は採用を見送ったという。
そして、レシプロで言うところのクランクシャフトにあたるエキセントリックシャフト(エキセン)は、オーストラリアのビレットロータリー社が開発した製品を使用。これは、2つのロータージャーナル(ローターをはめる部分)を持つベースシャフトに、分割された4つのロータージャーナルパーツを合体させていく構造となっている。
ちなみに、製作で最も苦労したのがこの巨大な6ローターエンジンの組み立てで、専用の治具まで製作したほどだという。
ローターハウジングは、13B-REW純正をベースにしたペリフェラルポートだ。水穴の加工に使う充填剤は定番のデブコン(金属補修剤)ではなく、独自のノウハウに基づいたものを使い、インマニフランジのサイズも汎用性の高いキャブレターフランジのピッチとしている。
燃料供給方式は、TWM製6連スロットルによるインジェクション仕様で、インテークポートにはNOSもセットされる。とぐろを巻くように取り回されていエキゾーストマニホールドはワンオフで製作したものだ。
オイル潤滑システムはドライサンプ方式で、フロントバンパー内には巨大なオイルクーラーを装備。エンジンルームの大きさで選んだというユーノスコスモをもってしてもフロントにラジエターを収めることはできず、リヤバンパー内にマウントすることになった。
助手席を貫いてレイアウトされる2本のパイプは、エンジンからリヤのラジエターを繋ぐウォーターライン。助手席に確認できる物体は、ドライサンプ用の大型オイルタンクとNOSボンベだ。
センターコンソールにマウントされているのは、エンジンマネージメントを司るモーテックのM800と同じく点火用のCDIシステムだ。トランスミッションはOS技研の5速シーケンシャルドグ、メーター周りは永井電子の大型タコメーターを中心に、トラストシリウスメーター(油圧、油温、水温、燃圧)、NGKの空燃比計を装着している。
気になる6ローター搭載のユーノスコスモの今後だが、さすがに公道走行は不可能なので、完成後はセントラルサーキットのドラッグレースでパフォーマンスをチェックしていく予定とのこと。ぜひとも高周波ロータリーサウンドを響かせながら全開アタックする姿を見てみたいものだ。
●取材協力:アニバーサリー 埼玉県所沢市城955-4 TEL:04-2946-0916
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アニバーサリー レーシングファクトリー
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