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RE雨宮チューンでレブリミットは9700rpm!
NAのままで時速250キロオーバーに到達
かつてOPTION誌の最高速企画にて246.8km/hをマークしたFD2シビックタイプRの記事を読み、「同じNA・2.0Lクラスで負けるわけにはいかない!」と自らもその企画に挑戦。このRX-8は、その際に256.6km/h(V-BOX計測)という数値を叩き出したド根性チューンドだ。
心臓部は、ロータリーチューンの名門“RE雨宮”で組み上げられたサイドポート拡大仕様の13B-MSP。同時に吸排気パートもRE雨宮パーツで固めつつ、レドムによる綿密なマネージメントを敢行することにより、最高出力250ps、レブリミット9700rpmの高回転型ユニットに仕上がっている。
排気パートは、レネシスの排気効率を極限まで追求したSUS-EXマニと、大型サイレンサーを配備したドルフィンテールマフラーの組み合わせだ。
サスにはクァンタムRSベースのRE雨宮スペシャル(F14kg/mm R10kg/mm)をインストール。なお、ア−ム類はノーマルだが、ロール剛性を高めるためにスタビにはRE雨宮の強化タイプが奢られている。
ボルクレーシングTE37(FR9.0J)に、前後同サイズのアドバンネオバAD08(235/40-18)をセット。ブレーキはフロントがapレーシングキャリパーキット+プロジェクトμSCR-PROローター、リヤがノーマルキャリパー+SCR-PROローターという組み合わせ。ファイナルは4.7だ。
コクピット周辺はナルディクラシックを導入した程度のシンプルメイク。一転、リヤ周りはシートからパネルに至る全ての内装パーツを撤去し、2シーター化を敢行している。
グレードがマツダスピードバージョンということから、エクステリアはストック状態。ただしボンネットだけはクーリング性能を引き上げるべくRE雨宮のADフードD1へと変更済みだ。
「メーター読みでは273km/h出ていたんですが、やっぱり実測値は甘くなかった! 260km/hの壁を超えられなかったことはショックでした…」と、アタック時を思い出して悔しがるオーナー。
しかし、ボルトオンターボでもない250psのNAチューンドで256.6km/hという記録はかなりのもの。紛れもなく、NAロータリーのポテンシャルの高さを示してくれた1台と言えるだろう。