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外装は裏地が派手な「不良の学ラン」をイメージ!
「走ってよし!見てよし!置いてよし!」を求めた欲張り仕様
ドリフト歴10年オーバーのベテランドリフターがこよなく愛するS13シルビアの登場だ。
愛機は、“走ってよし!見てよし!置いてよし!”という欲張りな仕様を目指してリニューアルを行い、最近ようやくカタチになってきたそうだ。「やり出したら、あれもこれも…となってしまい、なかなか走りに行けてないんです」というのが目下の悩みだとか。
外装のテーマは古き良き定番のドリ車スタイルに、今時のエッセンスを融合させること。エアロパーツはかつて大ブレイクしたBNスポーツ製をチョイスし、前後ワイドフェンダーもBNスポーツ製(F片側30mm R片側50mm)をセット。特徴的なローマウントウイングは326パワーの満力だ。
ヘッドライトは「角目はみんな付けているし、このグリルに似合うのはこれしかない!」と、あえて2連プロジェクターをチョイスして個性を演出する。
そしてエンジンルーム。「派手な色の方が映えるよ!」という鈑金屋のアドバイスを元に、蛍光グリーンへのペイントを敢行。これにより強烈なインパクトを手に入れた。エンジンはeマネージ制御のGT-SSタービン仕様で推定300psといったところだが、今後のパワーチューンも見据えてオーバーホール時にWPC加工を施して各部の耐久性を飛躍させている。
ヘッドカバーは「緑が好きでガラナも好き」というオーナーの趣向に即してガラナカラーでカスタムペイント。水滴まで表現されているのが芸コマだ。
エンジンルーム前方に設置されている緑の液体が入った透明の瓶は、実はラジエターリザーバータンク。何か面白いものを取り入れたいと考えてワンオフ製作してもらったそうだ。固定にはバイク用のドリンクホルダーを使っている。なお、ヘッドカバーがガラナカラーなこともあって「ガラナを入れてるんですか?」と聞かれることもあるそうな。
室内も凄まじい。ドアのインナーやリヤシート、スピーカーボード、フロアマットなどは全てブリッドブラデーション化。シートは助手席ともブリッドジータIIIで、ステアリングハンドルは海外から取り寄せたというDNDの350φディープコーンを愛用する。全方位、隙のない仕上がりだ。
車高調はGPスポーツのGマスターで、スプリングレートはフロント20kg/mmのリヤ18kg/mm。アーム類もひと通り社外品に交換され、ナックルはショップのオリジナル品を投入。タイヤは前後グッドイヤーのLS2000(F225/40-18 R235/35-19)だ。
ホイールは古き良き前後異径スタイルを取り入れながら、今時のドリドレ仕様としても通用する組み合わせとして、フロント18インチ、リヤ19インチのマイスターS1Rをインストール。太さはどちらも10.5Jでオフセットはマイナス20だ。
さらに、タイヤハウス内は“不良が着ている学ラン”をイメージして、エンジンルーム同様に蛍光グリーンでペイント済み。今後は腹下も全て蛍光グリーン化し、エンジンルームもブラッシュアップさせていくというから楽しみだ。
PHOTO&TEXT:Daisuke YAMAMOTO