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腰下フルチューンの本格チューンド
レインボーオートで日々進化中!
“とく”さんがJB23W型ジムニーを手に入れたのは、今から5年前のこと。340ps仕様のGDBインプレッサからの乗り替えだった。
「クルマをイジるのは大好きなのですが、用途は99パーセントが街乗りや遠出。何かもったいないなって思っちゃって。で、近所にジムニー専門店があったこともあり、JB23Wに乗り替えたんです」。
購入後は市販パーツで愛車をカスタムしながらジムニーライフを満喫していたが、動力性能に我慢できなくなり、インターネットで調べてジムニーチューニングの名門“レインボーオート”の門を叩いたそうだ。
最初に行ったのは純正タービンを活かしたブーストアップだった。そこから段階的にチューニングを進め、2020年に大規模なリメイクを敢行。エンジン本体にまで手を入れた、100ps仕様へとステップアップしたのだ。
「レインボーオートさんのユーザーカーって凄まじい仕様が多いんです。そういうのを見てたらエスカレートしちゃいました」とはオーナー。細部を見ていこう。
K6Aエンジンは660ccのまま、モンスタースポーツの鍛造ピストンやアルトワークスR純正ハイカムが組まれた強化仕様。そこにトライフォースの80タービンを組み合わせることで100psを手にしている。
サージタンクはレインボーオートの大容量タイプで、インタークーラーもトラスト製に変更済み。その他、トライボックスのビッグスロットルや70φサクションなども投入して吸気効率を高めている。
制御はトラストのeマネージアルティメイトとHKSのEVC6-IR2.4が担う。設定ブースト圧は1.2キロだ。今後はレインボーオートのデモカー同様、フルコンLINKへの移行も視野に入れているそうだ。
エキゾースト環境は、トライフォースの等長EXマニ→トラストのスポーツキャタライザー→HKSのスーパーターボマフラーというレイアウトだ。
足回りはビルシュタイン・エナペタルのプレミアムオーダーラインでセットアップ。スプリングは工藤自動車のツーリング6コイル(F2.16kg/mm R2.19kg/mm)だ。60mmのリフトアップ仕様となるが、乗り心地や路面追従性は大満足なのだとか。合わせてラテラルロッドやロアアーム、スタビ、ブッシュ類も全て強化済みだ。
ホイールは16インチのグラムライツAZURE 57JMA(5.5J+22)で、タイヤにはBFグッドリッチのオールテレーンT/A KO2(225/75-16)をセットする。
ブレーキ系チューンにも余念なし。フロントはレインボーオートの4ポットキャリパーキット、通称“ヒレンボ”をインストール。マスターシリンダーも大容量化し、強烈なストッピングパワーを手にしている。
リヤブレーキもレインボーオートのアルフィンドラムを投入。「アルフィンドラムはアルミ製でとにかく軽いんです。本当に体感度が高くて効果絶大でしたよ」とのこと。
室内もカスタム度が高い仕上がりだ。追加メーターはセンターコンソール上部とAピラー部にデフィ製を5連で配置。その他、ピボットのSML-X(デジタルスピードメーター)やビリオンVACII(電動ファンコントローラー)など、電子パーツがてんこ盛りだ。メインメーターはEL化している。
デッドスペースのリヤゲートトリムにはネットオークションで購入したドアポケットを設置し、そこを洗車&清掃グッズ置き場として使っている。
プラウドジャパンのポン付け補強バーを張り巡らせて剛性アップ。Aピラーからリヤエンドまで覆い尽くすバーのレイアウトは、まるでロールケージのような存在感を放つ。ドライバーズシートはレカロRS-Gだ。
エクステリアは、ハイブリッジファーストの60mmワイドフェンダーでボリュームアップした上、プラウドジャパンのノーズアイブラによるバッドフェイス化で個性を演出。フロントバンパーにはモンスタースポーツ製を奢る。
リヤはジャオスのリヤハッチパネルでスペアタイヤスペースをフラット化しているのがポイント。
「次から次にやりたいことが出てきちゃって。これからもマイペースに楽しみながらチューニングしていこうと思っています」と、“とく”さん。今後のアップデートの行方が気になる1台だ。
●取材イベント:ジムニー那須フェス2021