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目指したのは普段乗りできるアダルトなドリフトスペック!
500馬力オーバーを発生するRB25改2.6L+K27MOLタービン仕様
この4ドアのR34スカイラインは、毎年、富士スピードウェイでR34オンリーのイベントを開催しているスカイライン専門店“シャフトオートサービス”渋谷代表が、かつて製作した自身の愛車だ。大人っぽく乗れるドリフト仕様で、トラブルの心配もなく、それでいて性能も抜群、そんなワガママ(?)なコンセプトを形にしたものだという。
エンジンは初期のD1GP参戦マシン(ブリッツER34)に使われていたパーツを一部譲ってもらい、新規で組み直したRB25改2.6L仕様だ。腰下はGT-R用のクランクとピストンを組み込み、ヘッドはNVCS(可変バルタイ機構)を活かしてセットアップ。
組み合わせるタービンは往年のK27MOJで、最大ブースト1.5キロ時に500psオーバーを発揮する。重要なエンジンマネージメントにはVi-Pec(ヴィーペック)フルコンを採用している。
サージタンクはトラストのRB26用大容量タイプをセット。当然ながらポン付けとはいかず、スロットルの装着角度を変えて、ヒューズボックスも配線を見直した上で装着位置をズラすなど、その作業だけで数日かかってしまったとか。スロットルには定番のインフィニティ用90φをインストール。
一方の足回りは、ブリッツのZZ-Rダンパーを軸にセットアップ。標準設定ではスプリングが柔らかすぎたため、前後10kg/mmにレートアップしている。
ドリフトに重要な切れ角は、3UPの切れ角アップナックルを組んで深い角度に耐える足回りを構築。タイヤはディレッツァZ1スタースペックで、サイズはフロント235/40-18、リヤ275/35-18をチョイス。
室内にはロールケージが組まれ、ブリッドのリクライニングバケットシートが装備されているが、街乗り仕様のため仕上げは非常にシンプルだ。ミッションにはOS技研のクロスが組まれている。
R35GT-Rのガンメタでオールペンされたエクステリアは、コンセプト通り大人な印象だ。フロントは後期フェイスにユーラスのGTリップをセット。この組み合わせが澁谷代表いわく「最強」とのこと。
前後フェンダーはユーラスのタイプR仕様(F片側18mmワイド/R片側20mmワイド)で武装。ツライチでセットされたホイールは、ワークのエモーションCRKaiだ。
文字通り、全方位に手が入ったフルチューンER34。その時代の最先端チューンを取り入れながら、その進化はまだまだ続いていく。
●取材協力:シャフトオートサービス 東京都八王子市鑓水2129-1 TEL:042-677-3915
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