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エンジンはGTIII-RSタービンで武装し400馬力を発揮!
高バランスで仕上げられたエクステリアも注目
この美しいシルエイティは、20代の若きオーナーがドリ車としての性能を追い求めて作り上げたマシンだ。
今から9年前、免許取得から程なくしてノーマル状態の180SXを購入したというオーナー。フロントマスクは、友人のS13シルビアと交換してシルエイティ化されているのが特徴だ。大きな開口部を持つバンパーはTBO製をセット。
小ぶりなミラーはR32GT-RのグループA仕様を加工したもの。土台部はS13シルビアのフェンダーミラー車用のカバー(ドアミラー部を塞ぐためのパーツ)を使うことで、完璧なフィッティングと違和感のない仕上がりを実現しているのだ。
フェンダーは前後ともにワンダー製の30mmワイド。ホイールはエンケイのRS05RRの18インチで、フロントが10Jプラス22(25mmワイトレ)、リヤが11Jプラス16(25mmワイトレ)という構成だ。
車高調はHKSハイパーマックスのNOBスペックで、GKテックの調整式ロアアームやメーガンレーシング製トーコントロールアームなど、アーム類まで含めたセットアップが行われている。ネガティブキャンバー角はフロント7.5度、リヤ3.5度だ。
ブレーキキャリパーはフロントにウィルウッド製の6ポットを投入。リヤはブレーキシステム一式をR33スカイラインタイプM用(インドラ化)とすることで、サイドの効きを大幅に向上させている。ブレーキマスターシリンダーはBNR34の純正品の流用だ。
SR20DETエンジンはハイカムとメタルガスケットを組み込んだ上で、HKSのGTIII-RSタービンをインストール。F-CON Vプロによる制御で、最大ブースト圧1.5キロ時に400psを発生させる仕様だ。その他、オートスタッフ製のスーパーSRスロットルやトラストの大容量サージタンクなど、タービンの性能を引き出す策が各部に講じられている。
バルクヘッド〜ストラットタワー間にはナギサオートのシャキットプレートを装着。フロント周りの剛性感を高めるとともに、挙動を掴みやすくしている。
室内はブリッドのVIOSIIIに合わせて、フロアマットなどもブリッドグラデーションでコーディネイト。ダッシュボードを覆うタイプの特殊なカバーはビートワークス製のアイテムで、PLXの空燃比計、デフィ製のブースト、排気温度、燃圧、油圧、油温、水温計をズラリと並べている。
ドアの内張りは純正品を全て撤去し、カーボン製のアイテムへと置き換え。大幅な軽量化と美観のアップを両立させている。
リヤシートはキャンセルし、内張りなども取り去った上でボディ同色でのリペイント。ロールケージは7点式をセット。内装関係の作業の多くはオーナーがDIYで行なっているそうだ。
サイドステップとリヤバンパーはGコーポレーション、リヤの大型スポイラーは定番のWAVE製だ。オーナーのセンスが輝く美しい個体だけに、いつまでも大切に乗り続けてほしいものだ。
PHOTO:土屋勇人(Hayato TSUCHIYA)