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ベース不明のコンプリートスタイル
チルトカウルスタイルが86カスタムの常識を覆す!
東京オートサロン2019で公開されるやいなや、SNSを通じて国内はもとより海外にまで情報が拡散され、大きな反響を呼び起こした“SDESIGN”の「SD-2(ZN6型86)」。そんなスーパーカスタムに組み込まれていたエクステリアパーツのウエットカーボンバージョンが、ついに発売されるというニュースが舞い込んできた。
このキットの特徴は、何と言ってもフロントセクションのチルトカウル化とグラマラスなワイドスタイリングだろう。基本的なボディシェイプは2021年8月に発売されたFRPバージョンと同一だが、FRPバージョンがキット全体で約20kgという重量だったのに対し、今回発売されたカーボンバージョンはその70パーセント程度という軽さを誇る。
前開きのチルトカウルは、フェンダーの途中からガバッと一体型で開くデザインだ。フェンダー裏側までカーボン化されていることからもお分かりの通り、オープン時の迫力だけでなくディテールまで拘り抜かれた仕様なのである。純正ボンネットオープナーが使用可能というのも大きなポイントだ。
ボンネットにはアクリル製のウインドウを備える。欧州スーパースポーツのようにパワーユニットを見せる演出は、心昂る小技と言えよう。
フロントバンパーは180mmのロングノーズ化を敢行。これにより、ピュアスポーツらしいシルエットに磨きをかけている。
全幅は1890mmと、純正よりも両側で115mmのワイド化を実施。とくにリヤフェンダーは佐野代表が造形に気を使ったポイントで、なだらかにリヤウイングへと繋がる唯一無二のシルエットで仕上げられている。リヤフェンダー接合部をフィン形状にして、後付け感を完全払拭している点も見逃せない。
キットはフロントバンパー、ボンネット、フロントインナーフェンダー、サイドステップ、フューエルリッド、トランクリッド、リヤフェンダー、リヤバンパーという構成で、価格は250万円。なお、要望があれば、さらなる軽量化が狙えるインフュージョンカーボンでの製造も対応可能とのこと。
今後は新型GR86用のボディキットの製作も予定しているというSDESIGN。全86ユーザーはその動向に注目していただきたい。
●問い合わせ:SDESIGN 富山県南砺市池尻150 TEL:076-377-4612
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