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1999年式ルノースポール・スパイダーを魔改造
フォーミュラカーのような各部のメイキング!
「あれれ、このマシンって…」と思った人は、毎回かなり熱心に東京オートサロンに通っている人に違いない。そう、このマシンは2016年の東京オートサロンに展示され大きな話題となったものだが、その後さらなるモディファイが施されてレボリューションモデルへと進化したのだ。
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その名は“BALLYHOO MANTARAY”。日本屈指のカー&バイクカスタムビルダーとして知られるバリーフーの川上哲治氏が、世界最大のエイであるオニイトマキエイ(英語でMANTA-RAY)をイメージして製作したものだ。
ベースとなっているのは1999年式のルノースポール・スパイダーというモデルで、日本では100台、世界でも約1700台しかない稀少車。オーナーの吉井公明さんは8年前に中古で購入し、納車後そのままバリーフーにクルマを持ち込みカスタムを依頼したという。
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何と言っても注目はそのスタイル。聞けば2016年当時のままなのはカーボンケブラー素材のサイドダクト部くらいで、カラーリングもイエローから深みのあるダークブルーへと変更された。
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最大の変更点がフロントスクリーンで、純正から左右独立タイプとなっている。フロントカウルにセットされているのはヤマハ製バイクのヘッドライトを加工したものなのだとか。
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リヤには新たにアンダーディフューザーを装着。それに合わせてエンジンフードの後端部もバーチカルフィンデザインとなっている。「奇をてらったのではなく、流体力学を取り入れてしっかりダウンフォースがかかるのがバリーフーの凄いところ。街乗りでも不都合のない車高設定で、もちろんこのまま車検にも通せるんです」と、吉井さんは付け加えてくれた。
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剛性の高いアルミ製スペースにミッドシップ搭載されているルノー製の直列4気筒DOHC・2.0Lエンジンは、BMC製のエアクリーナー、ジェイエンジンのビッグスロットルで吸気系を変更。迫力の3本テールマフラーは、タコ足まで含めてアクスアート製のワンオフ品となっている。
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インテリアの雰囲気はフォーミュラカーそのもの。ベース車にはヒーターすら付いていないが、シート下にエンジンの熱気を導入するダクトを追加。シフトレバー前に装着しているモニターは、後方確認用に装着したカメラ用のものだ。
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ホイールはワークの特注品(7.5J×17 R8.5J×17)で、組み合わされるタイヤはフロント205/40、リヤ225/45サイズ。ブレーキはQRQUEO(オレカ)の6ポットキャリパーとビッグローターで強化している。
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気になる走りを聞いてみると「ベース車はワンメイクレース車を公道仕様にしたクルマなので、その走りは大きいカートって感じでワインディングは最高です。その分、長距離移動は地獄ですよ」とのこと。次なる進化は念願のハードトップを予定。完成すればトランクにカッパを常備しなくてよくなるとか…。
PHOTO&TEXT:川崎英俊