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富士スピードウェイ仕様として成長中!
美麗エクステリアはブランドミックス仕様
デビューから30年ほどの年月が経過し、スーパーカーレベルの価格へと高騰しているNA1/NA2型NSX。そんな稀代の名馬を、サーキット走行会仕様へと仕上げたオーナーの愛機が今回の主役だ。
オーナーは元々BCNR33で走りを楽しんでいたが、ターボフィーリングに食傷してNAスポーツモデルへの乗り替えを決断。そうして選んだのが、NAエンジン搭載車の最高峰モデルとも言うべきNSXだった。以後、15年近くを費やして老舗“アドバンス”でチューニングを進めたという。
エクステリアは完全なエアロミックス仕様だ。軸となるワイドフェンダーはフロントがアドバンス製でリヤがマルガヒルズ製。エアロパーツもフロントバンパーはマルガヒルズ製、ボンネット&サイドステップ&リヤカウルはアドバンス製、リヤバンパーとディフューザーはレーシングファクトリーヤマモト製、GTウイングはサード製と、オーナー好みのデザインモデルを組み合わせて美麗なスタイリングを追求している。
ベース車は1991年式だが、それを感じさせないほどの美しさを誇るエンジンルーム。C30A本体はノーマルで、GT-ONE製のF1サウンドマフラーver.5.1を装備。冷却系にはアドバンス製のラジエターのみ投入されている。駆動系はOS技研のLSD&4.4ファイナル、ATS製カーボンツインプレートクラッチという構成だ。
ブレーキはNA2純正キャリパーを投入。サスペンションはアドバンスにて製作されたエナペタルダンパー+サスペンションプラス製スプリングのスペシャル品。オーナーの走りに合わせてセッティングされた逸品だ。ホイールはエンケイのPF07(F9.0J+35×17 R10.5J+15×18)を奢る。
インテリアはシートが2脚ともブリッドのフルバケットタイプに変更されているが基本的にはストック状態をキープ。
サーキットで不満に思ったポイントを少しずつモディファイしながら進化を続ける真紅のNSX。今後もブレーキなどのリフレッシュを行ないつつ、走行会仕様として育てていくという。貴重なベース車両のため動態保存に入るオーナーが多い中、そんなことはお構いなしで走ってイジる。その心意気には感服だ。