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学生達の情熱がほとばしる超大作
BMWとマツダが見事に融合!
今回紹介するのは、東京自動車大学校が手がけた『BM★ロードスター』というカスタムカー。E46型のBMW(320iMスポーツ)のオープンモデルに乗りたいという学生達の想いを具現化した作品とのことだが、細部フィニッシュはかなりハイレベルだ。
簡単に言えばNB6C型ロードスターをベースにしたフェイスリフト仕様なのだが、両車の全幅差は約50mm。そのまま移植したのでは“頭でっかち”になってしまうため、フロントフェンダー後端部付近でBMWとロードスターの鋼鈑を繋ぎつつ、プレスラインなどを絶妙にリデザイン。リヤにオーバーフェンダーを配することで、デザインバランスのまとまり感を実現している。
ロードスターの骨格にBMWの灯火類がすんなり装着できるはずもなく、コアサポート周辺はもちろん各種ステー類まで製作し、強固に、そして正位置へとマウント。
ボンネットはロードスターとBMWの2枚重ね。上側となるBMWボンネット下面の裏骨はカットされ、下側となるロードスターのボンネット上面とはパネルボンド&ビス等を使って合体している。
ドア開閉は定番のガルウイングを採用。市販品を購入してポン付けするはずだったが、いざ装着しようとすると全く寸法が合わず…。結局はヒンジ周辺のバーを製作したり、取付け穴の加工をするなど、幾多のハードルを越えながら完璧なフィッティングへと導いた。
リヤに10Jのホイールを履くために、フェンダーをカットした上でオーバーフェンダーをインストール。切開されたボディのインナー部はフェンダー部と溶接され、シーリングを施すことで完全防水&防錆を実現している。
完成状態を見ると、さも純正然としているので目立たないが、それもロードスターとBMWのフェンダーを融合させる技術&クオリティが高いという証だ。彼らが社会に羽ばたいて、プロフェッショナルとなった時、きっと素敵なカスタマイズカーを作ってくれることだろう。
【関連リンク】
東京自動車大学校
https://www.taus.ac.jp/