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最適な箇所に最適なメンテ&チューンを!
街乗りからレース仕様までハイレベルな技術を提供
旧車専門店というわけではないものの、遠県在住のR32、R33GT-Rオーナー達が、技術力を頼って愛車を持ち込むショップ。それが、出水市にある『チューニングファクトリー 部動屋(ぶどうや)』だ。
代表の神之田さんは、国内ドラッグレースが最高潮だった90年代末まで、同県内にある老舗チューニングショップのメカニックとして、“明けても暮れてもRB26イジり”の毎日を送っていたそう。その経験から、「RB26エンジンのことならネジを見ただけでどこの部品か判る」レベルで精通しており、オールラウンドにGT-Rオーナーをサポートしてくれる。3D-CADや3Dプリンターをいち早く導入し、適合品が乏しいパーツを自社製作する取り組みも推進中だ。
旧いモデルだからこそ適合品が乏しい社外ラジエーターのファンシュラウドやステー等を、3D-CADで図面を起こして自社製作。レーザーカッター所有の機械工作会社が最寄りにあるので、図面が上がれば納入、装着もスピーディに行なえる。
取材車両のBNR32は、内装とブレーキキャリパーをオレンジで統一していた。こうした、オーナーの“見た目の拘り”にもしっかり応えてくれる。
3D-CADや3Dプリンターをはじめ、「エンジンルーム内まで綺麗な状態で」というユーザーニーズに応えてウェットブラスターも導入。訪問したユーザーから「こんな設備まで持ってるの?」と、驚かれることも少なくないそうだ。
エンジンO/Hからレース用チューンまで対応できる技術力を持つ神之田さんだが、拘っているのは「必要以上のメンテやチューニングは、あえて勧めない」という点。「当店を訪れるGT-Rオーナーは40~60歳代。スポーツ走行よりも、愛着のあるマシンを、できるだけ長く綺麗に乗ることに拘っているユーザー層です」と言う。
とはいえ、旧車メンテにありがちな“総入れ替え”ではなく、ヘタっている箇所やその周辺を、個体ごとのコンディションに合わせて少しずつ改善する作業を提案している。それが結果的には「変化を楽しみながら長く乗る秘訣であり“所有する喜び”に繋がるのではないか」と考えるのが、部動屋のスタイルなのだ。
●問い合わせ:チューニングファクトリー 部動屋 鹿児島県出水市高尾野町下高尾野2247-1
TEL:0996-82-5176
【関連リンク】
チューニングファクトリー部動屋
https://t-f-budouya.com