「老舗によるGDB全方位チューニング」EJ25換装でトルクフルな420馬力を手にしたF型インプレッサ!

ユーザーへのフィードバックを念頭に各部をブラッシュアップ!

軽量化されたボディと煮詰められたサスメイクにも注目

スバル車チューンを得意とする“アクア”が、タイムアタックなどに挑戦しつつ、あらゆるデータ取りを行ってきたデモカーのGDB F型インプレッサ。

新車でデモカーとして投入され、以降、多くの走行を繰り返してきた名物マシンだが、ボディはもちろんエンジンルームから下回りに至るまで、そうは思えないほど美しい状態をキープしているのだ。日々のメンテナンスが隅々にまで行き届いていることがよく分かる。

心臓部は様々なスペックを経て、最終的にピストン、コンロッド、クランクを強化したEJ25の腰下にEJ20のヘッドを組み合わせた2.5L仕様へと到達した。

タービンはHKSのGT2835にビレットブレードを組み込んだハイフロー仕様をセット。最大ブースト圧1.7キロ時に約450psを発揮する。「ユーザーにフィードバックできる範囲」というレギュレーションを設けてスタートしたプロジェクトのため、必要以上のパワーは求めていないのだ。

足回りは、オリジナルセッティングされたエナペタルの車高調を軸に、ブレーキやアーム類まで細やかにセットアップ。タイヤはブリヂストンのRE-11S、前後とも265/35-18を装着する。

デモカーとして筑波サーキットのタイムアタックもこなすため、軽量化も徹底。ドアパネルはドライカーボン製、そしてウインドウはフロント以外はアクリルに変更され、車重は1240kgまでシェイプされている。

エアロパーツはアクアのオリジナルでフル武装。さらにアンダーフロアはフラット化されており、高速サーキットではこれらの空力デバイスで強烈なダウンフォースを生み出すのだ。

整然と組み上げられたなインテリア。メーターパネルにはデフィのDSSCがスマートにビルトインされ、各部にはアクセントにカーボン柄があしらわれる。

ターゲットとしている筑波では、気温が高い4月で58秒台をマークするなど、シーズンを問わない速さを見せつけた。タイムアタック号として進化させつつ、ユーザーへの技術フィードバックを念頭に置いたメイキング。老舗ショップらしい仕上がりだ。

●取材協力:アクア 兵庫県多可郡多可町八千代区仕出原699-9 TEL:0795-30-6161

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