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完全公認でセルシオの1UZ-FEエンジンを搭載
大人が遊べるスーパーカーをテーマに180SXを魔改造!
これまで幾度となくシルビア系のボディにV8エンジンを換装した車両を見てきたが、エンジン高の関係でボンネット内にエンジンを納めきれず、ボンネットにダクトやバルジを設けて辻褄を合わせているケースが大半だった。
しかし、福岡県のチューニングショップ“ネオプロジェクト”が製作した180SXは、オイルパンを加工して搭載位置を限界まで下げ、セルシオ用の4.0L V8ユニット「1UZ-FE」を純正ボンネット内に美しくインストールしていたのだ。
エンジン本体はノーマルだが、それでも1UZのスペックは280ps/41kgm。自主規制で出力は280psに抑えられてはいるが、元々、車重1800kg近いセルシオを走らせるための高トルク型エンジンを1200kg程度の180SXに積むのだから戦闘力は十分! 実トルクが大きいため、400psクラスのチューンドSRにも勝る走りを実現する。
なお、この180SXはネオプロジェクトの集大成的存在でもあるため、エンジン以外のパートも徹底チューニングが敢行されている。
エクステリアはロケットバニーのボディキットを軸に、オリジナルのパーツを組み合わせて独創のワイドフォルムを構築。スーパーカー的なスタイルを仕上げるために開発した、オリジナルのアイローネゲートとクオーターカバーもインパクト抜群だ。
車高はエアバック式のエアサスで調整しているが、オリジナルのダンパー構成として“楽しむ程度に攻める走り”を可能にしている。
また、スーパーカーのイメージを実現するために毛利代表が拘ったのがエキゾースト環境だ。取り回しや集合方法を何度も変更し、独特の高周波サウンドを作り出したのだ。
インテリアは走り屋スタイルの定番「フルブリッド」仕様。ロールケージとフロアマットに外装色と同じイエローを差し色として用いているのもポイントだ。
「僕の好きな180SXを、大人も遊べるスーパーカーに仕上げることがコンセプトに、エンジン換装したのはもちろん内外装まで作り込みました。エンジンに関しては、換装工賃が約100万円程度、公認まで取得して120万円ほどでしょうかね。ドナーとなる20系セルシオも今なら底値ですし、SR20DETに飽きたシルビアオーナーは問い合わせてください」とは、ネオプロジェクト毛利代表。
他人と違ったチューンドを求めるシルビア系オーナーにとっては、魅力的なスペックと言えるのではないだろうか。
●取材協力:ネオプロジェクト 福岡県福岡市早良区東入部8-12-5 TEL:092-834-9492
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ネオプロジェクト
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