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スポコン全盛期を彷彿とさせるエクリプススパイダー改!
北米仕様のパーツを使った個性的なチューンド
セキュリティショップながら、人気USブランドの代理店も務める“サウンドコネクション”。デモカーとして1996年式スパイダーを手がけた経験もあることで、エクリプス乗りにはよく知られる存在だ。このスパイダーのオーナーもそんな同社のカスタムに刺激を受け、サウンドコネクションの手によりUSパーツをふんだんに使った仕様へと進化させていった。
映画「ワイルドスピード」の影響からカスタムベースとして北米で高い人気を誇った2代目エクリプス、当然エクステリアの方向性は本場のUSスポコンスタイルを追求。大型ダクトとサイドフラップが特徴的なバンパーはVERSSUS製、そこにダンガンレーシングのダクト付きフェンダーを合わせて個性を演出する。
見た目はUS仕様ながら、心臓部は4G63のポテンシャルを活かすために国産パーツを採り入れてチューニングしているのも見どころ。
本体はオーバーホールと同時にランエボIIの純正ピストンやコンロッドを移植している他、カムやバルブスプリング、ガスケットなどはHKS製をチョイス。そこに、北米の三菱チューン専門ブランド「ROADRACE」が扱うTD05キットを装着。仕様としては450psも狙えるが、換装されたミッションがUSランサー純正MTのため、耐久性を考えてパワーはあえて400psに抑えているという。
エキゾーストは装着率の高い砲弾型タイプを拒み、アメリカのSPRWELLにワンオフオーダーしたオーバルモデルをインストール。長年USDMカスタムを行ってきたサウンドコネクションらしい選択だ。
ブレーキは、フロントとリヤに16インチのAEM製ドリルドローターを装着。同社はECUや吸排気を得意とするアメリカのトップチューナーだ。ローターベルにデザインされたAEMのロゴがUSパーツをアピールする。パープルのシェルケースが目立つ車高調はD2ジャパン製だ。
オープンスポーツということで、室内もドレスアップ。サウンドコネクションオリジナルのアルミ製ロールケージは、機能面だけでなく、オープン状態での美しさを意識してハイトを低く設定。シートはアメリカのスポコンオーナーに人気がある、スパルコのREVをチョイスする。
ドラッグやナスカーなど、アメリカのレースシーンでも古くから使われるオートメーター製のタコメーターも完備。ゼロヨン用に開発されたこのメーターは、シフトインジケーターを搭載、リミットは10000rpmだ。
シフトブーツやサイドブレーキブーツも、シートと同じ生地のスパルコ製をチョイス。ダッシュボードにインストールされたモニターはUS風の雰囲気を出すには欠かせない。ちなみに、ロールケージ装着によって座れなくなったリヤシートもしっかりと張り替えている。
北米カスタマイズ事情に長けた、サウンドコネクションならではのアプローチで仕上げられたエクリプス。スポコン全盛期を駆け抜けた世代にとっては、懐かしさを覚える1台だろう。
●取材協力:サウンドコネクション TEL:046-263-5945
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サウンドコネクション
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