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NA的なフィーリングでターボ並みの速さ!
手軽なボルトオン仕様でNAオーナーの悩みを解消
ターボエンジン(2JZ-GTE)搭載モデルばかりが注目されがちだが、225psというストリートユースには必要十分な出力から、NAエンジン(2JZ-JE)搭載モデルも一定の人気を博したJZA80スープラ。実際この車両のオーナーも、NAのままで不満なく乗っていたが、直線加速でツアラーVに置き去りにされたことをきっかけにチューニングを決意したという。
心臓部はHKSのGTS8550スーパーチャージャーを組み合わせて450psまでドーピング。エンジン本体は、1.5キロ(80mmプーリー)というハイブーストを想定し、2mm厚のメタルヘッドガスケットをセットして圧縮比を落としている。オーナーいわく、圧縮比ダウンのデメリットは体感できないレベルで、高回転までスムーズに加速する出力特性とのこと。
スーパーチャージャーユニットは、専用ブラケットを介してシリンダーブロック右側にセット。エアクリーナー横のオイルタンクはスーパーチャージャーの潤滑用だ。
冷却系チューンも徹底。オイルクーラーはフェンダー内にインストールし、インタークーラーはHPIの汎用コアを前置きで設置。なお、インタークーラーの増設により行き場を失ったラジエターのサブタンクは、アルミ材でワンオフ製作してコアサポートとバンパーの間にマウントしている。
出力向上に合わせてインジェクターはメインを660cc×6へ、燃料ポンプは220L/hへとそれぞれ容量アップ済みだ。
エキゾーストマフラーは、HKSのハイパー409のNA用を装備。フロントパイプから70φの設定だが、現状、容量不足は感じないレベルとのこと。
Aピラーにセットされたブーストメーターが過給機仕様の証。後期型のSZ-Rベースということで、ミッションはゲトラグ6速が標準となる。そのため、パワーチューニングを行なっても強度面で一切不安はない。
中古車市場で高騰が続くJZA80スープラだが、かろうじてNAエンジン搭載車両ならまだ手の届く範囲だ。これからチューニングを楽しみたいと考えているファンやオーナーは、2JZ-GEをベースにしたチューニングライフを考えてみてはいかがだろうか。