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レクサスチューニングの第一人者がLC500を手がける!
ブリッツが覚醒させた美しいクーペの魔力
国内屈指のチューニングメーカーとして知られるブリッツでは、レクサスのカスタマイズに積極的に取り組んできた。2005年にIS、GS、SCが発売されると同時に全てのデモカーを導入。以来、絶え間なくパーツ開発を進めることで、膨大なノウハウを蓄積している。
「レクサスはいち早く先進装備が導入されるため、それに対応できるパーツを開発することは、技術を研ぎ澄ませる上でも非常に有意義だと考えています」とは、ブリッツの小林徹さん。そんなブリッツが手掛けたLC500が今回の主役だ。
まず目を惹くのが、先鋭的なエアロパーツである。“LC500のホットモデルが存在したとしたら、こういう仕上がりになるのでは?”というほど流麗なフォルムでまとめあげる。もちろん、機能面まで十分に考慮された設計となっており、フロント、サイドについてはカーボン製とすることで高い質感まで手に入れた。
そして、さりげなくスタイルアップされたフォルムを一層と引き立たせるのが、ほどよく下げられた車高だ。人気の車高調システム『ダンパーZZ-R』がその重責を担う。ノーマルに対してフロント20mm、リヤ15mmほどローダウンしているが、注目すべきはそのセッティング。スポーツサスは締め上げるのがセオリーだが、このダンパーではあえてノーマルよりもコンフォートな乗り味になるようセッティングしているというから面白い。
「LC500はラグジュアリーなルックスとは裏腹に、かなりハードな乗り心地となっています。そこでZZ-Rではしなやかな乗り味になるようセッティングを重ねました」と続ける。
ホイールはエンケイの鍛造ホイール、WPS RS05RR FORGEDで、サイズはF9.0J×21+19、R10J×21+19。タイヤはダンロップSP SPORT MAXX GTを履く。
走りの安定性を向上させた上で、エンジンのパワーアップにも着手。吸気系は、エンジンルーム全体を覆うカーボンインテークシステムで武装。もちろんビジュアルだけではなく、機能面まで熟慮された設計だ。純正インテークシステムのレイアウトを踏襲しつつ、効率の良いメッシュフィルターを採用。エンジンルームの熱害をシャットアウトしつつ、最適な経路でエンジンにフレッシュエアを導くのだ。
排気系は、競技用フルチタンマフラー『NUR-SPEC F-Ti』を装備。専用設計となるリヤディフューザーと一体感のある4本出しテールが、リヤビューにさらなる迫力をもたらす。
これらのチューニングにより、最高出力は415㎰を達成(ノーマルは実測401㎰)。スロットルコントローラーの装着によりレスポンス向上も実現し、速度リミッターも解除。5.0L V8の大トルクをいつでも開放できるというわけだ。
全身に渡るトータルチューンで、さらなるパフォーマンスアップを果たしたブリッツのLC500。これぞ国産ハイエンドスポーツのあるべき姿を具現化した、理想系と言えるのではなかろうか。
●問い合わせ:ブリッツ TEL:0422-60-2277
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