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オリジナルのエクステリアパーツで外装をリフレッシュ
足グルマとしての快適性を高めたストリート仕様
このR35GT-Rは、スモーキー永田が日頃の足として愛用しているマシン。豊富なノウハウとハイレベルな技術力をもってすれば1000psもたやすく実現可能だが、最高速も気軽に楽しめる通勤快速スペシャルをコンセプトとしているため、あえてファインチューンに留めているのが興味深いところだ。
ベースとなっているのは2011年モデルで、驚いたことにエンジンは完全なノーマル。ECUにも一切手を加えられていないので、ブースト圧の設定も標準設定のままだ。「ブーストアップくらいしたいけど、お客さんのクルマにかかりっきりで手を付けられないのが本音(笑)」とはスモーキー。
深夜や早朝のエンジン始動を考慮してマフラーもノーマルのままだが、排気効率の向上を狙ってキャタライザーはトラスト製のスポーツタイプに変更されている。
エクステリアはもちろんトップシークレットの“M17エアロシステム”でコンプリート。フロントフルバンパーキットの他、フロントGTワイドフェンダー、エアロボンネットを装着する。
リヤセクションのスタイリングの決め手となっているバンパーは、左右に配置された大型の放熱用エアアウトレットがポイント。GTウイングは車検対応の範囲内でどこまで性能を引き上げることができるかに挑戦した意欲作で、ハイマウントタイプとローマウントタイプの2種類が用意されている。
サスペンションは、オリジナル車高調にKWの油圧式リフトシステムをドッキング。リモコン操作によりワンタッチで車高を約3cmアップできるため、あくまで実用性も兼ね備えたシャコタンとして仕立てられているわけだ。なお、油圧ポンプはトランク内にすっきりとセットされている。
ホイールはOZスーパーフォルジアータ(F11J+30 R11J+15)で、タイヤには前後285/35R20サイズのポテンザRE-71RSをセット。ブレーキは前後ローターをオリジナル400mmに変更して強化。キャリパーは純正だがメッキ加工を施して、ホイールとのマッチングを高めている。
インテリアはスモーキー永田がかなり拘った部分で、オリジナルカーボンステアリングとダッシュボード類、フロアマットをレッド系でまとめた演出としている。シートやドアパネルなどはノーマルのままだ。
トータルシルエットは思わずため息が出るほどの美しさだが、このエアロシステムの魅力は、初期型でもGT-R2020年モデルを超える最新スタイルへとアップデートできることに尽きるだろう。
「VR38はイジれば年式なんて関係ない。外装もこのエアロを使えば最新型にできる。それを伝えるためのクルマかな」。スモーキー永田のその言葉が全てだ。
●取材協力:トップシークレット 千葉県千葉市花見川区三角町759-1 TEL:043-216-8808
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