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NA仕様の3ローターで公認を取得!
快音を轟かせ駆け抜ける快速ロータリーロケット
このFC3Sのオーナーは、仙台ハイランド全盛期(2014年に営業終了)からドラッグレースに打ち込んできたベテラン。仙台ハイランドでは、完全ドラッグ仕様のマシンで国産NA最速の9秒860という記録を打ち立てたこともある人物だ。
現在は各部をリメイクして、ドラッグレース専用機からフル公認のストリートスペックへと移行。ドラッグレースもサーキット走行も楽しめる、今時のマルチパーパス仕様でスーパードラッグフェスティバルに臨んだのだ。
エンジンは純正の13B-Tを降ろし、FC3S輸出用の高圧縮ローター(9.7)を使ったNA仕様の3ローター20Bを搭載。多連スロットル化も行われ、最高出力はNAながら450psに達しているそうだ。エンジンマネージメントはHKSのF-CON Vプロが担う。
リヤタイヤはフージャーのドラッグラジアル(275/50R15)をセット。足回りは、トラクションを最重視したセッティングとなる。
室内は内張りの一部が撤去されている程度で、ストリートカーらしい雰囲気をキープ。メインメーター前には視認性に優れる120φのオートメーター(回転計)をセット。ミッションは、HKSのHパターン6速ドグに交換されている。
外装は各部にFRPパーツを投入して軽量化を推進。ライトウェイトボディとハイレスポンスロータリーエンジンのコンビは強烈で、 取材時(SUPER DRAG FESTIVAL)は11秒7というベストタイムをマーク。ストイックなゼロヨン仕様ではないものの、マルチに楽しめるスペックは羨ましい限りだ。