「あらゆるスタイルにマッチするZ33エアロの決定版!」根強い支持を集めるイングスの定番キットに迫る

幅広いユーザーのリクエストに応えて生まれたイングス渾身の作!

“ラグジュアリー&スポーツ”のラグシュポルトと機能最優先のNスペックの2本立て

「Z33は様々なシチュエーションで使えるクルマだけに、エアロキットに関しても幅広いユーザーから色んなリクエストが寄せられるんですよ」とイングスの山野さん。それらを総合した上でイングスが導き出した答えが、2つの方向性だった。

一つは“ラグスポ”の語源になったLX SPORT(ラグシュポルト)ブランド。コンセプトは文字通り“ラグジュアリー&スポーツ”だ。前後共スポイラーは純正バンパーに追加するハーフタイプだが、それを感じさせないほどの安定感を生み出すことに成功。フロントセクションではワイド&ローを強調、リヤ周りではボリューム感をいっそう際立たせてくれる。

フロントハーフスポイラーは前期用と後期用(05年9月〜)をラインナップ。写真は前期用で、後期用はバンパー両脇のリフレクター部と開口部下側の形状が異なっている。

リヤゲートに装着されるトランクスポイラーによってボリューム感がさらにアップ。イングスではエアロパーツの素材としてFRPと、特殊樹脂を配合することで衝撃に強く割れにくいハイブリッドの2種類を用意する。

ノーマルではボディ同色とされるドアミラー。そこに被せるだけで、簡単にイメージチェンジを図れるのがカーボンドアミラーカバーだ。これだけでエクステリアの印象もグッと引き締まる。

もう一つの方向性がS耐指定エアロでもある“Nスペック”だ。標準仕様の他、ロングノーズ&ロングテールのタイプEも用意される。このタイプEはノーマルよりも18cm長く設計されたフロントバンパーが特徴だ。中央下部はドラッグ低減のために凸形状とされ、アンダーパネルも装備する。また、中央開口部にはインテークダクトが、左右開口部にはブレーキダクトがそれぞれオプションで設定される。

エアロボンネットタイプIIは、タイプEフロントバンパーの開口部面積に合わせてアウトレットダクトの位置や形状を決定。エンジンルーム内の圧力が高まらないよう、走行風をスムーズに抜いてくれる。

フェンダー内の空気を効率よく排出させるため、前端部がコの字型とされたサイドステップ。デザインそのものでもダウンフォースを発生するように設計されている。

フロントバンパーに合わせてロング化が図られたリヤバンパー。中央のディフューザー形状や両端のダクトが機能美を感じさせてくれる。リヤのGTウイングは1600mm幅のZ33専用開発モデルだ。

ストックボディのバランスを崩さないセンスこそイングスの真骨頂。個性的なデザインに目が行きがちだが、そこには繊細なモデリング技術と経験が活かされているのだ。

●取材協力:イングス 奈良県桜井市忍阪289-1 TEL:0744-42-0611

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