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往年の名車も容赦なくマルチローター化!
オーストラリアのシドニーで、年に一度開催されるチューニングカーの世界一決定戦「ワールドタイムアタックチャレンジ(WTAC)」。このイベントは、走りのみならずカーショーとしての側面もある。前回は、現地でも人気が高い歴代RX-7をピックアップしたが、今回はRX-7以外のロータリーマシン達をフィーチャー。まさに魔改造と呼べるモディファイの数々をご覧いただこう。
SEMAショーレベルの魔改造マシンもチラホラ
スマート過ぎる4ローターのRX-8
フルストリップ状態から製作された剛強ボディに、レーシングパーツをフル満載したRX-8。エンジンは4ローターNAで、カーボン製のラムエア式インダクションボックスが美しくエンジンルームを飾っている。サーキット仕様でありながらエクステリアは非常にスマートで、作り手の強い拘りが感じられる1台だ。
まさかの6ローター仕様RX-4ルーチェ
ニュージーランドの名門“PPRE”が製作したルーチェだ。製作の経緯を尋ねてみると「”4ローター仕様はもう何台もあるから、違うの造ろうよ!”と、このRX-4のオーナーからオファーを受けたんだ」とのこと。そう、ノリと勢いで作ってしまったのが、この800ps/9000rpmを絞り出す6ローターNAユニットなのだ。PPREは、ロータリー乗りのドリフターとして有名なマッド・マイクの車両も手がけるエキスパート。興味のある人は是非ともPPREに依頼して、日本で6ローターを走らせて欲しい!
純正ルックに4ローターを搭載したRX-3
昼休みのアトラクション走行タイムに参加していたサバンナRX-3。当時風のエクステリアに騙されてしまうが、エンジンルームには4ローターNAユニットが鎮座していた。ちなみに、タイヤは常識的な太さで見た感じの印象は完全にファインチューンレベルのストリートスペック。正真正銘の“スリーパー”仕様だ。
モダン仕上げの13BスワップRX-3
完全にSEMAショークオリティと言い切れるRX-3の登場だ。フルリメイクされたエンジンルームには、光り輝く13B-REW&ビッグシングルタービンをマウント。エクステリアには超大径タイヤ&ホイールを、ナローデフ&カスタムインナーフェンダー加工でインストールしている。
インテリアの作り込みも凄まじい。車内全体は深みのあるレッドブラウン調の革で張り替えられ、ダッシュボードやメーター、そしてコンソールは全てワンオフデザイン仕様。オールドスクール的なエッセンスと先進性を併せ持つ、見事な仕上がりだ。
3ローター+ビッグタービン仕様のRX-3
ウイリーバーやブレーキ用パラシュートなど、本気のドラッグスペシャルを感じさせるRX-3だ。搭載されるエンジンはコスモ用の20Bブリッジポート仕様で、タービンは銘柄が不明なものの恐ろしく巨大なサイズだ。ちなみに、ミッションはリバティのVゲート式が採用されていた。ブルーとゴールドのコンビネーションもインパクト抜群!
小さなボディにハイスペックを詰め込んだファミリアロータリークーペ
ファミリア1000の名で輸出もされていたファミリアロータリークーペ。この車両はドラッグ仕様としてモディファイされ、8秒177というベストタイムを持つロータリーロケットだ。現在は7秒代を目指したメイキングの真っ最中で、狭いエンジンルームに13Bペリ+GT45タービンが押し込められていた。ナローデフに極太のドラスリなど、作り込みは本格的だ。
FD3Sエンジン+GT51Rタービンで500馬力を誇るルーチェ
このルーチェは、オーストラリア&アメリカで活躍するREチューナー“パックパフォーマンス”が手がけたストリートチューンド。搭載された13B-REWにはギャレットのGT51Rタービンがセットされ、約500psを発揮。ミッションにはレース用の強化トルコン(AT)を組み合わせ、ドラッグレースでは400メートルを10秒で走破する俊足っぷりだ。
1/4マイルを7秒台で駆け抜けるRX-3
思わず“プエルトリコで作ってそうな”と頭に付けたくなる過激なRX-4改ドラッグ仕様。心臓部はボルグワーナーのビッグシングルが組まれた13B-REWで、ゼロヨンタイムは7秒94、400メートル地点での速度は280km/hを超えるというから恐れ入る。メイキングは、シドニーの北西に位置するリッチモンドという街にあるロータリーチューナー“SDRモータースポーツ”が担当している。