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心臓部には4スロ仕様のB18Cエンジンを換装!
レアなEJ7型シビッククーペでUSDMを表現
往年のスポーツカーファンにとって、シビッククーペというと初代EJ1型をイメージする人が多いだろう。それもそのはず。EK顔をした2代目となるEJ7型クーペの国内での販売期間は、スポーツカー市場の冷え込みの影響もあり、わずか1年ほどだった。そのため、販売台数が極端に少ないのだ。
そんなレアモデルのEJ7型をベースにしたチューンドがコレだ。全身をフェラーリ純正のロッソコルサで染め上げ、USテイストでフルカスタム。シンプルかつ大胆にコーディネイトされているのが特徴だ。
エンジンはEJ7標準のD16・VTEC-Eユニット(燃費志向のVTEC)では役不足のため、DC2インテグラタイプR’98スペック用のB18Cに換装。そこに戸田レーシングの4連スロットルをファンネルむき出しで装着し、ハイレスポンスなNAユニットを作り上げている。制御はアペックスのパワーFCだ。
ヘッドカバーもボディ同色のロッソコルサにペイントしてドレスアップ。タワーバーやシリコンホースなど、各部にUSブランドのアイテムを散りばめている。もちろんミッションも、純正のCVTからEG9シビックフェリオ用の5速MTにスイッチしてスポーツ走行をアシスト。
ホイールはワークマイスターで、サイズはフロント8.5J、リア9.0Jの16インチ。FFでもリヤに深リムを履いているのが特徴的だ。タイヤは前後とも195/45-16。リヤブレーキは純正がドラムだったため、EG9シビックフェリオ用のAEMビッグローターキットに変更してディスク化している。
室内ではボディカラーにマッチさせたシートが印象的だ。レーシングスパルコのブラック&レッド2トーンのセミバケットシートにサベルトの4点ハーネスという組み合わせ。
エクステリアは、百式自動車のバンパーを軸に構築。ドアミラーは北米用で、ルーフパネルに施行された日章旗のカラーリングがUSDM仕様を物語る。
パワーだけでなく、魅せる要素も徹底追及したEJ7シビック。トータルフォルムは非常にシンプルな印象だが、その実はオーナーの高いセンスで計算されたコンプリートスペックというわけだ。