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基本性能に優れるM3だからこそのファインチューン仕様
ディテールに拘ってさりげなく自己主張する
ここで紹介するのは、コクピットグループがチューニングを進めたE46型M3(後期型)だ。
心臓部のS54型エンジンはグループMのラムエアシステムを組み込んだ上、純正書き替えのDIXIS ECUによってリセッティングが行われている。
リヤピースのみ交換タイプのマフラーは、輸入車用エキゾーストメーカーのアーキュレー製ステンレスシリーズ。排気効率の向上やスポーティなサウンドを実現する他、光沢感のあるオーバルテールがリヤビューの印象も変えてくれる。
足回りは16段減素力調整機構を持ったロワシート調整式のテインユーロダンパーで、バネレートはフロント5kg/mm、リヤ7kg/mm。また、ブレーキは前後ともブレンボ4ポットキャリパーに交換され、フロントローターは355mmと大径化が図られている。
ホイールはワークヴァリアンツァT1Sの19インチだが、標準設定にはないディスクを組み合わせることでフロント8.5Jオフセット+18、リヤ9.5Jオフセット+25とされる。これにフロント235/30、リヤ265/35サイズのポテンザRE050Aを装着する。
エクステリアでは、フォグランプのリングをアフター品メッキタイプに交換。フロントマスクの印象を変えるのに効果的なピンポイントパーツで、キドニーグリルやホイールとのマッチングも良い。
リヤコンビネーションランプはLEDタイプに交換される。輝度が高く被視認性にすぐれるという機能性の高さはもちろん、ノーマルとはひと味違った表情を見せるため、ドレスアップ効果も期待できる。この他、サイドステップ前端に追加されたオーナメントやBピラーのカーボンパネルなど、各部にドレスアップパーツがちりばめられている。
いずれも、M3オーナーでなければ見過ごしてしまいそうだが「見る人が見ないと分からないレベル」でまとめられたディテールの違いにこそ、このM3オーナーの主張がもっとも強く現れていると思う。
目指す方向はどうであっても、他のクルマとは違う、自分だけの1台を作り上げる。そんなチューニングの基本ともいえる明確な意思を、このM3から感じずにはいられない。
●取材協力:コクピット館林 TEL:0276-60-5451
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