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スーパースポーツとしての風格を備えた攻めのラグジュアリー
ヴァルドらしい躍動感あふれる各部のメイキング
流線的なグラマラスボディへ精悍さ高まるエッジを融合し、レクサスのフラッグシップクーペとして君臨するLC。サーキットでのスポーツ走行にも拘ったRC Fなどと同じ5.0L V8エンジンを搭載するハイパフォーマンスモデルだが、ノーマルのスタイリングはスポーティというよりもラグジュアリーさが強く押し出されたものとなる。
さて、そんな逸材に秘められたスポーティさを見事に解き放つボディキットでLCを魅せてきたのが、ジャパニーズチューナーとしてワールドワイドに名を響かせる“ヴァルド”だ。
素材に応じて臨機応変なスタイル構築を身上とする『スポーツライン』では、LCのラグジュアリーな車格も踏まえてデザインアプローチ。ピンポイントの造形で走りを強く意識させるGTではなく、ベース車両との親和性高めた造形美で躍動感放つスーパースポーツの風格注入を目指し、全方位からスポーティオーラを放つ一台へと導いた。
そのデザインは、ガルフカラーをイメージしたというライトブルーボディがドンピシャでハマるスーパーカースタイルだ。
フロントセクションは、両サイドを手前へ引き出したスポイラー形状にすることで、バンパーボトムを純正より大きく引き下げることなくLEDデイライトのインストールを実現。フロントの涙目を引き締めるカナードはスポイラーの翼端板と相まって、フェイスのスピード感を高め上げる。
末広がりとしたボトムでワイド感を高めつつ、ボディラインに添って上部は滑らかに巻き込んだサイドステップ。リヤフェンダー前方のスリットダクトとコンビネーションさせたダクトデザインが、ワイド感とともにスピード感も打ち出していく。
フロントフェンダーは純正サイズをキープしつつ、フェンダーアーチを強調するプレスラインとダクトをプラス。後方をボリュームアップしたサイドステップとのバランスを整えるため片側13mmワイドとしたリヤフェンダーは、ディフューザーとのコンビネーションでリヤスポイラーを与えたかのような視覚効果が得られるようにバンパーサイドまで巻き込ませた。
バンパーサイドまで延長したリヤフェンダー効果で、リヤスポイラーのようなインパクトを放つリヤディフューザーには、センター部にレーシーなLEDランブのインストールが可能。スピード感を押し出しつつ涙目テールを引き締めていくリヤダクトカバー、リヤビュー全体を魅せるようにボリュームコントロールする小ぶりなトランクスポイラーも見事だ。
グラマラスさを一層強調するオーバーフェンダーを主軸に、静止状態でも躍動感高めるダクトやディフューザーをバランス良く与えてスピード感あるローフォルムを積極アピール。造形の自由度が限られたスポイラータイプとは思えないほどの逞しさ放つワイド&ローを、LCのラグジュアリーさと共存させながら注ぎ込んでいるのだ。
●問い合わせ:ヴァルド TEL:072-673-3000
(PHOTO:Naotoshi TOSHIOKA/TEXT:Junya MURATA)
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