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耐久性重視でも950馬力を常用発揮!
ステップアップを重ねて辿り着いたフルチューン仕様
鈴鹿サーキットで開催されたRH9走行会に、石川県の“TMワークス”が持ち込んだのがこのR35GT-R。3.8L強化、4.0L、4.1L、そして現在の4.3Lと、段階的に進化を続けている2008年モデルベースのオーナーカーだ。
エンジンはHKSの4.3LキットにGT1000タービンを組み合わせた950ps/140kgm仕様。ブースト圧は1.8キロと控えめだが、ポテンシャル的には1100psオーバーも可能だという。燃料ポンプはサード製を3機使用する。
サスペンションは、ネココーポレーション製ベースのオリジナル車高調キットを導入。純正のダンプトロニック機構を活かせるハイエンドモデルだ。
ブレーキはフロントが8ポット、リヤが6ポットのD2ジャパン製キャリパーで、ローターは前後に400mmという大径サイズを合わせている。
シートはレカロのSR-3に、ウィランズのハーネスという組み合わせ。ブルーを基調としたカラーコーディネイトも見どころだ。
エクステリアパーツは機能最優先のセレクトだ。フロントフェンダーは片側35mmワイドのウエストスポーツ製に変更することで、前後とも305/30ZR20サイズという極太のフージャーDOTラジアルのインストールが可能に。ホイールはボルクレーシングのG16をセットしている。
フロントバンパーおよびリヤウイングはトップシークレット製だ。複数ブランドを組み合わせているのは、オーナーカーならではのポイントと言える。
本番3日前にセッティングが完了したばかりの状態だったこともあり、当日は5速6速の高回転域で予期せぬ失火が発生。タイムは2分11秒721に留まった。
アタッカーを務めた菊地靖選手は「熟成度が高く、各部のバランスが非常に良い。ロールは大きめだけど、特性は弱アンダーで綺麗に曲がってくれる。失火症状でストレートで踏み切れなかったことで、タイムを伸ばせなかったのが悔やまれる!」とコメント。着実なステップアップを重ねてきているチューンドだけに、真の実力が解放されるタイミングが待ち遠しい限りだ。
●取材協力:TMワークス 石川県小松市長崎町1-101 TEL:0761-58-1038
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