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マニアも納得のフルノーマルルック+スーパーチャージャー仕様
JZA80スープラはNAベースでも楽しめる!
いわゆる平成黄金世代の走り屋ベースマシンは、海外のJDMブームによる輸出需要も手伝って、ため息が出るほど中古車相場が高騰している。とくに2JZターボ搭載のJZA80スープラは人気が高く、海外のバイヤーが日本で買い漁っているというのが現状だ。
もはやチューンドベースとして現実的では無いレベルになっているが、それでも「JZA80スープラが好きだ!」という向きならば、NAエンジン搭載の「SZ」や「SZ-R」グレードに目を向けるべきだ。仕様によっては300万円台から探せる上、チューニング次第ではRZに負けない動力性能を得ることも可能なのである。
そんなNAのスープラに目をつけたのが、北九州のミハラ自動車の旧車レストア部門”Mクラフト”。チューニングの名手“HKS九州サービス”とコラボして、NA改スーパーチャージャーのパッケージをメニュー化すべく動き出したのだ。
2JZ-GEのカタログ出力は225ps。これにHKSのGT2-7040スーパーチャージャーをシリンダーブロック右側にオリジナルブラケットを介してセットアップ。なお、エンジン本体はノーマルのままだ。
ちなみに、HKSのGT2スーパーチャージャーには目標出力に応じて数種類のサイズが用意されているが、HKS九州サービスが選んだのは2.0Lクラスに最適とされるGTS7040。マッチングとしてはワンサイズ大きいGTS8550でも問題ないが、ノーマルエンジン前提で過給圧を抑える方向であること、そしてターゲット出力が370psという前提でのチョイスだ。
インタークーラーは前置きでセットしているが、重量増やレスポンスの悪化を避けるために、やや小型のコアサイズを選択しているのがポイント。制御にはコストパフォーマンス重視でF-CON iSを採用し、最大ブースト圧0.75キロ時に実測で370psを発揮させている。ポン付けながら、ターボモデルを追いかけ回せるパワーを手に入れているのだ。
エキゾーストは保安基準適合のHKSハイパワーマフラーでセットアップ。心地良い直6サウンドを響かせてくれる。
足回りはテインの車高調を軸に構築。エクステリアはノーマルをテーマとしているため、車高は高めにセットアップし、ホイールも16インチの純正としているのが面白い。タイヤも標準サイズ(F225/50ZR16 R245/50ZR16)だ。
エクステリア同様にインテリアもノーマルをキープ。キッチリとレストアされているため、30年近く前の個体とは思えないほど美しいコンディションを誇る。ミッションは前期純正のアイシン5速だ。
シートは車格に合わせて張り替え&リフレッシュされたレカロLSを装着している。
このデモカーは最終的にミハラ自動車の販売車両になるとのことだが、パッケージプランとして提供できるように当面は実走テストを行いながら各部を熟成させていくそうだ。
JZA80スープラでチューニングを楽しみたいと考えているファンやオーナーは、一度ミハラ自動車を訪れてみてはいかがだろうか。
●問い合わせ:ミハラ自動車(Mクラフト) 福岡県北九州市八幡西区夕原町3-50 TEL:0066-9711-484165/HKS九州サービス 福岡県北九州市小倉南区蜷田若園3-12-15 TEL:093-931-6910