目次
RE雨宮コンプリートFD3Sでアメリカの大地を爆走中!
90年代のジャパニーズチューンをこよなく愛する男
物心つく前からクルマに夢中になり、高校生の頃にはJDMにどハマり。YouTubeが一般化するズッと前から“ベストモータリング”や“V-OPT”、“ホットバージョン”等のビデオをオンラインで注文していたというデイビス・ブレッド。そして、次第にRE雨宮の雨さんやトップシークレットのスモーキー永田、レーシングドライバーの谷口信輝選手といった日本のチューナーやレーサーをリスペクトするようになっていく。
「世界中に素晴らしいクルマやドライバーがいることは確かですが、日本のチューニング文化やそれにまつわる人物たちの魅力は群を抜いています。ジャパニーズチューンドは時代を超越した素晴らしいデザインばかりですしね」と、日本の走り屋文化への想いを熱く語る。
続けて「僕はできるかぎり多くの方法で、若い世代にJDMカルチャーの魅力を伝えていきたいんです」。
そんな彼の愛機は、RE雨宮仕様のRX-7だ。北米のRE雨宮のオートライズ・ディストビリューター(代理店) ”真紅クラッシックス社(Shinku Classics)”から本物のRE雨コンプリートを購入し、さらに自分好みにモディファイしている。
心臓部の13B-REWは、RE雨宮の手によってリフレッシュが施されたリビルトを搭載。耐久性重視で純正サイドポート形状のままとしている。エアクリーナーはトラストのサクションキット、インタークーラーは純正位置のままコアサイズを1.5倍にできる同社の製品を組み込んでいる。点火系や燃料系はアップグレード済みだ。
エキゾースト環境はHKSのダウンパイプにワンオフ中間パイプをセットし、RE雨宮のドルフィンテールマフラーに繋がるレイアウト。GTウイング、ディフューザー、テールエンドカバーは全てRE雨宮製だ。
エンジンルームには、本物のRE雨宮コンプリートであることを証明するコーションプレートが確認できる。
フロントバンパーはRE雨宮のフェイシャーN102モデルで専用設計のアンダースウィープ&カナードもセット。ヘッドライトはもちろんスリークライトで、運転席側はダクトタイプをインストールしている。エクステリアは完全にRE雨宮のタイムアタック仕様そのものだ。
前後20mmワイドのAD-GTキットを装着した上で、17インチのエンケイPF07をインストール。タイヤにはアドバンネオバAD08R(F235/45-17 R255/40-17)をセットする。サスペンションには、ストリートでの使い勝手を考えてエアサスを導入。VIAIRの440Cエアコンプレッサーはリヤゲート内に設置している。
ステアリングはRE雨宮のDカット、オフセットされたシフトノブはLIKEWISEのエクステンションだ。ダッシュボード上にはトラストのシリウス(追加メーター)を配置。
「将来的には、ロールケージとオートガレージTBKのワンオフバンパーを装着したい。チューニングの目標はRE雨宮の魔王号です。それと、伝説の湾岸最高速チーム“ミッドナイト”には強い憧れがあって。だから、アメリカ版のミッドナイトを立ち上げてメンバーになることが夢なんです」と、ディープな日本のストリートチューニング史まで熟知しているデイビス。どこでそのような知識を得たのかは知らないが、彼の情熱はまぎれもなく本物。RE雨宮コンプリートと共に、デイビスの“日本改造文化布教活動”は今後も続いていくのだ。
●取材協力:真紅クラシックス 13820 Bellaire Blvd Unit G Houston, Texas TEL:(832) 617-8893