「FD3Sはまだまだ進化できる!」13Bエンジンの限界に挑む650馬力のツインターボ仕様に迫る

ファイバー補強でボディ剛性も十分!

速さと扱いやすさに拘ったフルチューンRX-7

ロータリーチューンの名門“RSパンテーラ(佐藤商会)”が、「究極のFD3Sストリート仕様」をテーマに作り上げた13B改ブリッジポート+GTX3076Rツインターボ仕様の登場だ。

ツインターボの発端となったのは、RSパンテーラが歴代作り上げてきた13Bチューンの中で、GT3037ツインのドラッグ仕様が最もフィーリングが良かったという経験から。再びツインターボにチャレンジするにあたって、サイズ的にも同等で設計が新しいGTX3076R Gen2をチョイスした。

ポート形状は、これまでのRSパンテーラのノウハウを注ぎ込んだブリッジポートを採用。FD3Sではなくユーノスコスモの13Bを使うことで低圧縮になり高ブーストをかけられる他、ポート形状もこちらが有利だという。

エンジンマネージメントはHKSのF-CON Vプロ(3.4)が担当。最高出力は最大ブースト圧1.3キロ時に650ps/70kgmと、13Bエンジンでは限界に近いパワーを発生させている。

サスペンションはRSパンテーラのオリジナル品で、前後20kg/mmのハイパコスプリングを合わせる。ブレーキはフロントのみAPレーシング6ポットキャリパー+2ピーススリットローターを投入して強化済みだ。

ホイールはボルクレーシングのZE40(10J+39)で、前後ともに265/35-18のアドバンA052を組み合わせている。

ボディワークも徹底されており、クスコのロールケージをガゼットプレートにてシャーシに接続。フロアにはFRPを貼り、高出力化に合わせた剛性アップ術を敢行しているのだ。

このチューンドを鈴鹿サーキットで試乗したレーシングドライバーの片岡龍也選手は「ハイパワーの軽量車にありがちな跳ねも少なく、ロールはあっても攻め込んだ時に破綻しない。非常に乗りやすいクルマですね。今回はエンジンが完調ではなかったため、全開アタックが出来なかったのが悔やまれます」とコメント。トラブルシュート後のリベンジに期待したい。

●取材協力:佐藤商会 静岡県富士宮市北山5220-2 TEL:0544-58-4837

【関連サイト】
佐藤商会
http://rspantera.com/

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