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エンジンからボディまで完全DIYで仕上げられたサンマルZ
打倒ショップデモカーを誓って戦い続ける!
ストリート歴15年、レース歴10年以上。力こそ正義の世界に魅了された、熱きプライベーターが駆るS30Zの登場だ。超高出力の直線番長がひしめくドラッグシーンでは珍しく、ショップの手を一切借りずにエンジンからボディに至る全てのパートを、オーナー自らの手でメイキングしているのがポイントだ。
エンジンは亀有ピストンにカーニングハムのコンロッド、LD28クランクを組み込んだL28改3.1L仕様。キャブは定番のソレックス50φでパフォーマンスを高めている。プラグコートは電導性に優れ低抵抗なアメリカのテイラー製だ。
マフラーはオーナーの知人が製作したワンオフスペシャル。排気効率を最重視し、なるべく曲げの少ないレイアウトを採用した斜め出しの砲弾タイプとしている。
ボディはオーバーフェンダーを装備しないナロー仕様。タイヤはフロントに175/65R14サイズのダンロップEC202を、リヤには26.0×9.5-15LTのフージャークイックタイムプロをそれぞれ装着している。
室内は、走る上で不必要な装備が全撤去された超スパルタン仕様。重量増加を嫌ってロールケージは装着せず、バケットシートも軽量化のためにFRPでワンオフ。追加メーター類も軽いFRP製ダッシュボードカバーにマウントするなど、徹底的に軽さを追求しているのだ。なお、ミッションはSRエンジン用のトラスト6速ドグを加工流用している。
「自分で製作したエンジンでどこまでプロショップ勢に迫れるのか、速さを極められるのか、チャレンジしたい思いが一番強いですね」とはオーナー。現状のベストタイムは11秒6。今後もプライベートチューンに拘りながら、S30Zを鍛え上げていくそうだ。
●取材イベント:DRAG FESTIVAL WEST 2020 Rd.2 セントラルサーキット